【チューリップ賞】ウーマンズハート、西浦師“ラストクラシック”飾る!

デイリースポーツ

2020年03月06日(金) 06:07 8 14

 西浦師のラストクラシックへ期待がかかるウーマンズハート(撮影・石湯恒介)

 「チューリップ賞・G2」(7日、阪神)

 阪神JF4着のウーマンズハートが好ムードだ。担当する深川享史助手=栗東・西浦=は、母、半兄、叔父も手掛けてきた腕利き。勝手知ったるゆかりの血統で前哨戦をモノにする。21年2月末で引退する西浦師にとって、今年は最後のクラシック挑戦。胸を張って大舞台へ駒を進めたいところだ。

 腕利きも思わず武者震いだ。ウーマンズハートを担当する深川助手は、06年オークス秋華賞カワカミプリンセスを世に送り出した仕上げ人。ウーマンズの母レディオブパーシャ、半兄デザートストーム、叔父サドンストームティーハーフと、2代母ビールジャントを起点に広がる全頭を手掛けてきた。

 ただ、この一族の中でもウーマンズはややキャラクターが異なる。「見た目から違って、初めてのタイプでした」。1000~1200メートルで活躍した母、半兄、叔父からも超短距離血統に思えるが、当馬はマイルで2勝を挙げている。「みんなピッチ走法で力強い走りをするけど、この子は跳びが大きくてフォームがきれいなんです」と違いを解説した。

 阪神JF4着後は放牧へ。帰厩後は環境の変化や歯替わりでカイ食いが落ちることもあったが、「今は過去最高に食っています」と充実ぶりに目を細める。「調教の質、量ともに濃い。何とか課題の折り合いを我慢して。休み明けだから、なおさら内容にこだわりたい」と力を込めた。

 西浦師は21年2月末に定年を迎える。いわば今年は、ゆかりの血統で挑む“ラストクラシック”。当然、かかるプレッシャーは大きいが、裏を返せばG1級の能力を感じている証左でもある。「先生もすごく期待しているんですよね」。前述カワカミプリンセスに、牝馬G13勝のテイエムオーシャンを輩出した厩舎。「牝馬に縁がある」と同助手が話すように、“女心”ならお任せだろう。今度こそ本番と同じ舞台で、ゴドルフィンブルーが鮮やかに舞う。

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