【安田記念】グランアレグリアV!アーモンド砕いた 芝の塊直撃…池添流血エスコート

デイリースポーツ

2020年06月08日(月) 07:00 36 40

 池添は流血しながらも天を指さし勝利をアピール

 「安田記念・G1」(7日、東京)

 最強女王を見事に打ち破った。3番人気のグランアレグリアが直線で早めに抜け出すと、ライバルを寄せつけず2馬身半差の完勝で、2つ目のG1タイトル奪取。19年の桜花賞馬が再び輝きを取り戻した。JRA史上初となる芝G1・8勝目を狙った圧倒的1番人気のアーモンドアイは2着、連覇を狙った2番人気のインディチャンプは3着に終わった。

 G1馬10頭が顔をそろえた春のマイル王決定戦。制したのはグランアレグリアだった。道中は中団でスムーズに追走。勝負どころから仕掛け、直線でエンジン全開。残り200メートルで抜け出すと、自慢の加速力で一気に後続との差を広げる。G1・8勝目を狙ったアーモンドアイに2馬身半差をつけて、19年の桜花賞以来となるG1・2勝目を手にした。

 見事にエスコートした池添だったが、3角手前で芝の塊が右目付近を直撃。ゴーグルを着用していたとはいえ、脳振とうを起こしかけた。勝利騎手インタビューでは、右目を大きく腫らしながら「目が痛過ぎたし、必死になり過ぎてゴールまで余裕がなかった」と苦笑い。それでも、「折り合いに専念して、いいリズムの中でいいポジションが取れた。後ろから来るのは分かっていたので最後まで緩めず追った。このまましっかり伸びてくれればと思っていた」と喜びをかみしめながら振り返った。

 初コンビだった前走の高松宮記念は、初の1200メートル戦でもありスタートから流れに乗れなかったが、前残りの展開の中、メンバー最速タイの上がりで2着まで押し上げた。2回目の騎乗では、走り慣れたマイルとはいえ、理想的な形で最高の結果を導き出した。「このメンバーで勝てたのは価値あること。ずっとこの馬に乗っていたい」とコンビ継続を望んだ。

 現役最強馬を一蹴し、G1・30勝目となった藤沢和師も会心の笑み。「スタートも良かったし、上手に競馬をしているなと思いました。手応えも良かったので、4コーナーを回る時に安心して見てました。強い馬相手に勝てると思っていなかったけど、強い内容でした」と満足げ。今後については「馬の様子を見てオーナーと相談して決めたい。秋になると思います」と語った。

 牝馬の勝利は09年ウオッカ以来11年ぶり。3歳時には天才少女と呼ばれた才能あふれる4歳牝馬が、偉大な先輩たちに続く道を歩み出して行く。

関連情報

みんなのコメント

36
フィルタ

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。
  • 馬券界王神さん

    2020/6/8 6:39

    ゴーグルをつけていてもあの負傷。軽い脳震盪を起こしながらの騎乗はあっぱれです。

  • ここにあったか百円めさん

    2020/6/8 6:57

    文字通り血と汗の結晶ですねこの勝利は

  • ゲストさん

    2020/6/8 9:53

    アーモンドがおかしいとの報道が多いけどグランアレグリの方が強かっただけとしか思えないレースでしたが…

  • 浜畑譲さん

    2020/6/8 6:26

    これだけ強い馬がまだG1二勝目というのが信じられないぐらいの圧巻さ。
    自らも世も全て順調なら世界一のマイラーになれるかも。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

ニュースを探す