【キーンランドC】今週内ラチ沿いの恩恵受けるのはディメンシオン/トレセン発秘話

東京スポーツ

2020年08月27日(木) 18:00

キーンランドCに出走予定のディメンシオン(c)netkeiba.com

 競馬では終わって初めて気づくことがしばしばある。例えば芝がAコースからCコース(内から3メートル地点に仮柵設置)に替わった先週の札幌開催。メインの札幌記念ノームコアを筆頭に、1番枠の馬が計5勝を挙げる大活躍を見せた。「先週本馬場を歩いてみたら、荒れた内側がすっかりカバーされていた。枠の有利不利は大きかったと思うよ」と某厩舎スタッフは週明けに語ったが、その傾向に早く気づけば大儲けできた!? しかし、当然それは後の祭りだ。

 さて今週の札幌のメインはGIIIキーンランドC(日曜=30日、札幌芝1200メートル)。昨年は1番人気ダノンスマッシュが好位から抜け出しての快勝。2着タワーオブロンドン、3着リナーテと、1-3番人気がそのまま上位を占めたが、過去には2015年ウキヨノカゼ、17年エポワスなど伏兵陣が台頭したこともある。で、前記の馬場傾向を加味すれば、今年面白いのはディメンシオンかもしれない。

 ヴィクトリアマイルを取り消し後の2戦は11、9着。着順だけを見るといいところなく敗れたようにも映るが、レースをじっくり見直せば悲観する内容ではない。まずは前走の中京記念。先行集団を見るように、中団を引っ張り切れない手応えで追走。直線で外に出し、馬の間をうまく抜けてきたが、ゴール前では余力のなくなった馬が壁になってまともに追えずじまいだった。

 一方、2走前のCBC賞は、前が止まらない開幕週の競馬。スタートがひと息で意識的にポジションを取りにいったが、結果的に終始外々を回る形になりラスト失速。それでも前に付けるスピードを見せ、6ハロン戦にも対応できるところは示した。うまくかみ合えば一変の可能性がありそうだ。

 状態や札幌コースへの適性について藤原英厩舎・田中博司助手に話を聞くと「札幌に入厩してからも環境の変化に動じることなくきているよ。先週の追い切り(芝5ハロン62.8秒)の感じからも洋芝はこなせるイメージは持っている。中山でも走っている馬だし、小回りの札幌も特に気にはならない。ジョッキーもこの距離にも十分対応できるといっていたし、6ハロン戦でもスピード負けはしないと思っているんだけどね」と強気のコメント。

 今週も内ラチ沿いがビクトリーロードとなるようなら…2走前の6ハロン戦で位置を取れるスピードをみせたディメンシオンに注目する手がありそうだ。

(札幌のマッスル野郎・芝井淳司)

関連情報

みんなのコメント

フィルタ

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

      ニュースを探す