【スワンS】カツジ逃走復活ショー!京都改修前最後の重賞逃げ切った

デイリースポーツ

2020年11月01日(日) 06:03

 岩田康のしったに応えるカツジ(左)=撮影・石湯恒介

 「スワンS・G2」(31日、京都)

 鞍上の巧みなリードが光った。カツジが11番人気の低評価に反発。改修前の京都競馬場最後となる重賞で、鮮やかに復活した。

 好スタートが勝利の決め手となった。ハナを奪いレースを支配。直線は馬場のいい真ん中に導くと、最後までライバルを寄せ付けない。ゴールを迎えた瞬間、岩田康は会心騎乗に雄たけびをあげた。

 「オファーがあった時から絶対に勝ってやろうという気持ちでこの日を待っていた」。熱い思いが相棒にも伝わり、約2年7カ月ぶりの美酒。「力を信じて乗りました。馬場を選びながら自分のリズムで。楽勝でしたね」と鞍上は胸を張った。

 池添兼師にとっても待望のVだ。復活を目指し、休養明けの前走は意図的に千二を使った。「刺激を与えないと、と思って。前走が出して行ったから、その分うまくスタートを出た。上積みもあった」。策がはまり、してやったりの表情だ。

 次に見据えるのは優先出走権を獲得したマイルCS(11月22日・阪神)。「せっかく勝ったのでね。オーナーと相談して決めたい」と指揮官。長く、苦しいトンネルは抜けた。今度は仁川で悲願のG1獲りを狙う。

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