【有馬記念】サラキア豪脚2着、直線大外一気で健闘ラストラン 松山「悔しい」

デイリースポーツ

2020年12月28日(月) 06:04

 鋭い末脚で2着に食い込んだサラキア(手前)=撮影・園田高夫

 「有馬記念・G1」(27日、中山)

 ファン投票1位で選出され、1番人気の支持に応えたクロノジェネシスが同一年春秋グランプリ制覇を成し遂げた。2着は11番人気のサラキアが入り、有馬記念史上初の牝馬ワンツーフィニッシュとなった。

 ラストランで自慢の末脚がさく裂。11番人気のサラキアが2着に入り、波乱を演出した。道中は13番手で脚を温存。勝負どころで他馬が動きだしても慌てず後方で待機し、直線外を一気にはじけた。

 松山は「このメンバー相手に力を見せてくれたし、最後はいい脚を使ってくれたけど、2着は悔しいです」と唇をかむ。銀メダルに終わったが、記録した上がり3Fはメンバー最速の35秒4。相棒の持ち味を最大限に引き出した。

 池添学師は「しびれましたね。松山君に指示は出していなかったけど、イメージ通りに乗ってくれました」とジョッキーをたたえた。今秋の府中牝馬Sで重賞初制覇を果たすと、次戦のエリザベス女王杯で2着に善戦。敗れたとはいえ、G1の中でも最高峰の舞台で結果を残した。

 引退レースで見せ場たっぷりの走りを披露し、師は「惜しかったけど、これだけの相手に強い競馬してくれた」と感慨深げ。念願のG1制覇は、子どもたちに託されることとなった。

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