牡馬相手の3歳オープン特別(鳳雛S)を制した
ウェルドーン。南関東牝馬三冠に王手をかけている
ケラススヴィア。単勝2.2倍と2.5倍で人気を集めた2頭が、3コーナーから3番手以下を離しての一騎打ちは見ごたえがあった。
逃げてペースを握ったのは予想通り
ケラススヴィア。スタートがあまりよくなかった
ウェルドーンは、押して前の位置を取りに行くと頭を上げて行きたがる場面があった。それで
ウワサノシブコを挟んで3番手。
東京プリンセス賞でもそうだったように、父が
サウスヴィグラスという
ケラススヴィアの逃げにほとんど緩みはない。勝負どころ3コーナーまでの道中で、ラップが14秒台に落ちたのは、残り1000mからの1Fだけ。2番手の
ウワサノシブコが2周目3コーナー手前で失速すると、3番手以下には大きく差がついた。
前に
ケラススヴィア、1馬身ほどの差で追いかけるのが
ウェルドーン。3、4コーナー中間から、両馬とも鞍上の手が動いて、そのあたりから最後の2Fは、14秒1-14秒0とさすがに上りがかかった。ゴール前で
ケラススヴィアが一杯になったところ、
ウェルドーンはなんとか最後まで脚をもたせて2馬身差をつけた。
勝った
ウェルドーンは「レースをやめようとするところがある」(
武豊騎手)ということだから、この距離での能力差は着差以上にあったかもしれない。
緩みのないペースで逃げて2着に粘った
ケラススヴィアは、惜しくも牝馬三冠は逃したものの、負けて強しといえる内容。
ウェルドーンが前走で勝った1800mの鳳雛Sは、例年であれば
ジャパンダートダービーでも有力視されるレベルで、それが今年は牝馬だったといういことは、
ケラススヴィアにとっては相手が悪かった。
3着以下の内容を見ても、いかに2頭の力が抜けていたかがわかる。
3着の
ランスオブアースは、スタートで後手を踏んだことがむしろ幸いした。後方からとなっても、無理に前を追いかけなかった
泉谷楓真騎手の落ち着いた騎乗もよかった。向正面中間から徐々にペースアップしていって、直線では単独3番手。それでも最後は前と脚色が一緒になって、2着
ケラススヴィアから4馬身の差があった。
そのうしろは大差がついて、4着
グロリオーソは中団よりうしろからの追走。5着の
ネイバーアイランドは2歳時に門別の未勝利戦を勝っただけという明らかな格下。前半から圏外といえるような離れた最後方を追走し、4コーナー最後方から直線だけ脚を使った。
そのほか中央勢では、中団を追走した
リフレイム、
ベルヴォーグは見せ場をつくれず、それぞれ6着、9着だった。
勝った
ウェルドーンは、あらためて牡馬の世代トップクラスと対戦していくなかで真価が問われるところ。
ケラススヴィアは、どれくらいが適距離なのかはわからないが、2歳時の
ローレル賞以降は牝馬同士のレースのみを使われているだけに、牡馬との対戦でどうか。もしくは古馬牝馬との対戦という選択肢も考えられる。
2021/6/18 14:07
全頭無事にゴールしよく頑張りました
ネバーアイランドの足には驚いた
ただ1、2着馬の力の差は明白だね
辞めようとしたり、スタート後手を踏んだり、道中かかったりしても最後は2馬身差と考えれば本気ならどこまで強いか楽しみ
今後はJDDも選択肢みたいだしクラスは上がるけどどこまでやれるか楽しみ
豊さんとも手が合うね、騎手変わりが多すぎで心配だけど継続でいいと思うよ
ひとまず全頭お疲れ様でした