10日の
京都大賞典で
マカヒキがハナ差の接戦を制し、約5年ぶりとなる勝利を挙げたシーンは記憶に新しい。一方、個人的には
マカヒキと同じ8歳馬の
セイウンコウセイが、今夏の
キーンランドCで約2年ぶりの馬券圏内となる3着に激走したことにもかなり驚かされた。
担当厩舎でありながらさすがに厳しいだろうと無印にしてしまい、しかもこのレース、
セイウンコウセイが4着なら3連単・14万円馬券をゲットできていただけに、今年一番の“悶絶”だった。
当時を振り返って平田助手は「予兆はあったんですよ。2走前の
京王杯SCは、前に行かず控えてためる形になったんですが、結果は8着でも道中我慢が利いていたし、最後まで脚を使えて、レース後に内田さんも(脚を)タメる形でも良かったと言ってくれていたんですよね」
この競馬内容を以前ほど行き脚がつかなくなってしまったと判断したのが、そもそもの間違いだった。悔しさを晴らすべく、次走が
スワンS(30日=阪神芝内1400メートル)と決まってから、
セイウンコウセイをびっちり追跡しているが、8歳でも相変わらず活気があって追い切りの動きも力強く、衰えを全く感じさせない。
1週前追いは、この馬にしては珍しく芝コースを選択。しかもしまい重点でサラッとした内容だったが、上原調教師は「
キーンランドCの1週前追いの時に函館のウッドコースの状態が悪くて、芝コースでやってみた。それが要因かは分からないが、馬がピリッとして結果も出た。それに2週前追いでかなりビッシリやったので、そんなにやる必要もないからね」
追い切りでは常に前進気勢にあふれる走りをしていた
セイウンコウセイが、芝コースで道中
リラックスして走る姿を見ると、中間の調整方法の変化もプラスに出ているのが感じられる。平田助手も「以前は使いながら調子を上げていったけど、今は反動が出やすい分、ほどよく間隔を空けて、一戦一戦が勝負。もともと、暑い時期が得意ではないから、涼しくなって状態も前走より良くなっていますよ」と充実ぶりに手応えを感じている。
前走の激走をフロック視するのは危険。
マカヒキと同じ8歳世代の底力を信じて、今回は重い印を打ち、前走の悔しさを倍返ししたい。
(美浦の悶絶野郎・松井中央)
2021/10/28 18:47
どこで走るかわからないけど、前走走ったし今回はないか。