【日本ダービー展望】競馬の祭典、あのディープインパクト産駒に期待したい

2022年05月25日(水) 12:29

青葉賞を快勝したプラダリア(撮影:下野雄規)

 日本ダービーで種牡馬最多の7勝、目下4連覇中と圧倒的な成績を残しているディープインパクト産駒だが、2020年生まれの2歳世代は数少ないため、今年がダービーラスト出走となる可能性が高い。そんな節目ともいえる今回は、抽選対象も含めると6頭の産駒がエントリーしてきた。新種牡馬ドレフォンキタサンブラック、また同じくラストクロップが近いハーツクライの産駒ら相手に、“庭”にしてきた舞台でそれぞれがどのような走りをするのか注目したいところだ。

1.乗り替わりは苦戦

 過去10回で、前走から同じ騎手とコンビを組んでいた馬は[9-9-8-90]で好走の大半を占めるのに対し、今回乗り替わりとなる馬は[1-1-2-58]。昨年はシャフリヤールが乗り替わりで戴冠を果たしたが、それは85年のシリウスシンボリ以来、実に36年ぶりのことだった。

2.キャリア数に注目

 過去10回で、ここに至るまでのキャリアが5戦以内だった馬は[8-8-5-60]なのに対して、キャリアが6戦以上だった馬は[2-2-5-88]。キャリアが多い馬は苦戦傾向にある。

3.近年は位置取りの重要性が増す

 12〜16年の5回の連対馬の平均4角順位は7.0番手だったのに対し、17〜21年の5回の連対馬の平均は5.0番手。また、前走の4角位置取りに関しても、12〜16年の連対馬は平均8.6番手だったのに対し、17〜21年の連対馬の平均は6.5番手。後方待機から勝ち負けまで追い込んでくるケースは少なくなってきており、位置取りの重要度が増してきている。

 プラダリアは初勝利まで3戦を要したが、勝ち上がり直後の青葉賞を快勝してみせたようにポテンシャルはかなり高いものを持っている。道中ある程度位置を取れ、かつ末脚もしっかり使えるという強みは今回も活きるはずで、青葉賞組は勝ち切れないというジンクスを打ち破るまで十分あると見る。

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