【POG】馬っぷりが目立つキタサン産駒シュバルツガイストは札幌デビューへ(美浦発)

デイリースポーツ

2022年07月09日(土) 11:10

3日の福島芝1800m新馬戦を勝ち上がったフロムナウオン(手前)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。木村が今週も出張中の函館でつかんだ情報を中心にお届けします。

 東京から福島に開催を移して行われた新馬戦。いよいよ夏競馬モードも本番を迎えてといった印象だが、函館に出張中の筆者は来週の競馬が終われば本州へ帰還となる。天気予報を見ている感じで10度近くの気温差があるのは…。正直帰るのが怖いです(笑)

 さて先週、3日の福島芝1800m新馬戦を勝ったのはフロムナウオン(牡、手塚)。536キロの大型馬でしたが、しぶとく勝ち切りました。まだ上積みがありそうですし、次走はどこに照準を合わせてくるか楽しみですね。

 同日、福島芝1800mの未勝利戦を勝ったのは、新馬戦を人気薄で好走したグラニット(牡、大和田)。初戦の内容をフロック視されていたのか単勝は3番人気で6・2倍。いいペースで逃げられたこともあると思いますが、いい勝ち方をしてくれましたね。このまま順調であれば次走は新潟2歳S(8月28日・新潟、芝1600m)に向かうとのこと。2日の福島芝1200m新馬戦を勝ったのはナックブレイブ(牡、杉浦)。レッドファルクス産駒の中央・地方含めての初勝利となりました。次走はすずらん賞(9月4日・札幌、芝1200m)か秋の中山開催になりそうとのこと。

 3日の函館芝1800mの新馬戦を勝ったのはシーウィザード(牡、鹿戸)でした。血統を見ると母父には先日亡くなったメジロベイリーの名があります。決して多くの血を残すことのできなかったメジロベイリーの孫がこうして勝利を収めるのはうれしいことですね。まだ折り合い面に成長の余地があるようで、次走はどこになるのか注目です。

 2日の函館芝1200m未勝利戦を勝ったのはミスヨコハマ(牝、斎藤誠)。直線を向いた時には2着となったブルジュドバイ(牝、森)の手応えが良く、これは変わってしまうかなと思いましたが、しっかりと先頭をキープして勝利。次走は函館2歳S(16日・函館、芝1200m)の予定。新馬で敗れたスプレモフレイバー(牡、久保田)も予定しており、リベンジを果たしたいところですね。

 さて10日は、ブラストウェーブ(牡、大竹、父ハービンジャー母ツルマルワンピース)が、函館5Rでデビューとなります。少頭数にはなりましたがイッツオンリーユー(牝、手塚、父ハーツクライ母イッツオンリーアクティングダッド)、ジャンマギアーナ(牡、中竹、父キズナ母ヴェルディアーナ)、レターマイハート(牝、萩原、父ダイワメジャー母バスラットアマル)などはケイコでも動いている馬。果たして評判通りブラストウェーブが勝つのか、逆に他の馬がクラシック候補に名乗りを上げるのか注目ですね。

 馬っぷりが目立つシュバルツガイスト(牡、国枝、父キタサンブラック母フリーティングスピリット)は、6日に美浦Wで6F85秒7-69秒1-53秒2-38秒1-24秒2-12秒0を計測して、函館に移動。どうやら札幌競馬でのデビューを目指すとのことです。(馬三郎美浦支局・木村)

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