「阪神ＪＦ・Ｇ１」（１１日、阪神）

　ようやくＧ１騎乗が実現する。原優介騎手（２２）＝美浦・小桧山＝がミシシッピテソーロと阪神ＪＦに挑戦。デビュー３年目で待望の大舞台だ。

　「ラッキーです」。まだ、あどけなさの残る顔をクシャクシャにした。「先週、お話を頂きました。オーナーには以前から食事に誘っていただいたりして、かわいがってもらっています」。２１年から他の馬でのオファーはあったというが、「僕が（Ｇ１に騎乗できる）３１勝できていなくて…。もう依頼はないと思っていたので、ホントにうれしいです」と感慨深げだ。

　サッカーＷ杯で盛り上がった今秋。現在、Ｊ２・ロアッソ熊本で活躍する平川怜は中学の同級生だという。「一緒にサッカーもしたけど、全くレベルが違ってました。彼の活躍は励みになります」と力にする。

　ミシシッピにはデビュー前の調教で一度、騎乗している。Ｇ１での再会に、「すごく賢い。もっともっと良くなる余地のある馬。欲を張らずに、馬のリズムを大切に乗りたい」とキッパリ。２２年は５人のジョッキーがＧ１初Ｖを上げた。「ボクも流れに乗りたいですね」。屈託のない笑顔を見せた。（デイリースポーツ・村上英明）