JRA、京都競馬場グランドオープンへ向けての施策を発表

ラジオNIKKEI

2022年12月12日(月) 18:45 5 8

2020年第4回開催終了後、開催を休止し整備工事を行ってきた京都競馬場が、2023年4月22日(土)にグランドオープンする。

今回の工事は2025年に京都競馬場開設100周年を迎えるにあたっての記念事業の一環で、スタンド改築、馬場改修、厩舎改築を含め、施設全体の整備を行った。

●整備工事のコンセプト

・夢と感動を届ける日本を代表する娯楽・レクリエーション施設
・アクセシビリティへの配慮
・環境への配慮
・時代の変化への対応

新スタンドやお客様エリアは、ゆったりと間隔を設けた座席、ガラスの補強部分をなくして視認性を向上した指定席を備え、女性用トイレが増設、パウダーコーナーも新設される。

また、スタンドの各フロアからも馬の歩様が見やすくなった楕円形のパドックが作られるほか、歴代の三冠馬の馬像を配した『三冠馬メモリアルロード』もオープン。屋上の太陽光発電パネルなど、環境への配慮もなされている。

芝コースやダートコースの形状に大規模な変更はないが、いずれも路盤を交換し、芝コースは芝の張替えなどを実施、ダートコースはクッション砂の洗浄や補充などを行った。

芝の外回りコースに関しては、4コーナーのカーブを緩やかにし、1600mのスタート地点を拡幅した。

厩舎地区は、装鞍所からパドックまでの距離を縮めるほか、出走前と出走後の馬の動線が別ルートになるよう整備。

主な暑熱対策としては、厩舎の馬房全てに冷房を、装鞍所・パドック・馬場待避所にはドライミストを設置する。

新たな競馬場の愛称は「センテニアル・パーク京都競馬場」とする。センテニアルは「100年の、100周年の」という意味の英語。淀に競馬場が開設され、2025年で100周年を迎えることにちなんだ。

4月23日(日)の第1回京都2日目第10レースのレース名を「山城ステークス」から「センテニアルパークステークス」に変更する。

入場方式はネット予約・当日現金発売を問わずQRチケットによるものになるほか、勝馬投票券の発売はUMACA投票(キャッシュレス)中心の発売となる。

ゴール板は芝・ダートともに競馬場のコース形状をかたどった新しいものになる。

また、実証実験が行われてきたトラッキングシステムが開催初日から本格導入される予定。

(JRA発表による)

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