2月で騎手を引退した福永祐一師が4日、阪神競馬場で騎手としての引退式に臨んだ。

　20年に無敗3冠を達成したコントレイルの勝負服でパドックに登場。27年におよぶ騎手生活の映像を見て「あっという間ではなかった。ほんとにいろいろあった。デビュー戦の映像を久々に見たけど、センスのかけらもない。若いジョッキーたくさんいるけど、みんな自信を持ってやっていってくれたら。めちゃめちゃ下手だった」と振り返った。公私ともに長年お世話になってきた北橋修二元調教師から花束と「ごくろうさまでした」と言われると、涙がこぼれた。

　福永師は2月19日に東京競馬場で国内ラスト騎乗。同日のインタビューでは涙を流して「最高のジョッキー人生でした」と話していた。2月25日にサウジアラビアで2鞍に騎乗し、騎手人生を締めくくり、今月から調教師として新たな一歩を踏み出した。