京都競馬場グランドオープン 武豊騎手「庭」で1382勝目 淀に大歓声戻った 

スポーツ報知

2023年04月23日(日) 06:40 2 18

多くのファンがスタンドから見つめる新装京都の最初の特別勝ちを決めた武豊

 大幅な改装工事を終えて、22日に2年半ぶりの開催となるグランドオープンの日を迎えた京都競馬場。2万2525人の観衆が駆けつけ、売り上げは前年(昨年4月23日の阪神9日目)比で24・5%の大幅増と盛り上がりを見せた。“シン京都”の1日目を、戸田和彦記者が「見た」。

 淀にファンの歓声が戻ってきた。グランドオープンを迎えた京都競馬場で注目を集め、そして盛り上げたのは武豊騎手だろう。2年半ぶりに特別ファンファーレが鳴ってスタートした特別初戦の9R・あやめ賞プッシュオンで直線一気を決めて“初勝利”は、「庭」と表する京都競馬場での通算1382勝目。決めるところで決める。さすがのひと言だった。

 2年半の改修工事を終え、競馬ファンが待ち望んだ初日。朝8時半の開門時には新たになった『ステーションゲート』『三冠ゲート』に2724人(早朝組182人を含む)が長蛇の列を作った。入場すると、すぐにスタンドに足を運ぶファンや、パドック付近に設置されたコントレイル像で記念撮影する人、記念グッズを発売するターフィーショップに並ぶ人とそれぞれが思い思いの場所へ向かっていた。

 レースが始まると土曜とは思えないファンの多さ、熱気に驚いた。スタンド前のゲートがある芝2000メートル戦の1R、ファンファーレは普段とは違う厳かなムードすら漂った。発走直後の直線では、出走馬が盛大なファンの拍手に押され1コーナーへ。まるで重賞のようだった。6Rでは“京都未体験世代”の今村聖奈騎手が初勝利でファンの歓声に笑顔で応えた。

 イベントも盛りだくさん。俳優の佐々木蔵之介がオープニングセレモニーや昼休みのトークショーに登場すれば、締めくくりはグランドオープンテーマソング「追い越していく星」を制作した人気バンド「東京スカパラダイスオーケストラ」のライブ。緑の広場イベントステージに約3000人のファンが集まり、音楽に合わせ大声援を送った。以前では考えられなかった風景。メンバーの谷中敦はステージ上で呼びかけた。「コロナもあって、みんな我慢していた。これからは思い切り弾んで、お馬さんに負けないように走り抜けましょう」。“日常”が戻ってきたことも感じるグランドオープン初日だった。(戸田 和彦)

 吉田隼騎手(1Rを7番人気のウィズユアドリームで勝利)「G1並みの圧を感じました。空気を読めず場違いですが、勝負ですから」

 今村騎手(京都6Rをゲヴィナーで逃げ切り京都初勝利)「久々(2年ぶりの実戦)でしたが、陣営が丁寧に仕上げてくださっていて、ブランクを感じないレースができたと思います」

 佐々木蔵之介(JRA年間プロモーションキャラクター)「地元の京都で、このような記念すべき日に立ち会うことができ、光栄に思います。新しくきれいなコースを駆け抜けるサラブレッドの姿は美しく、感慨深い気持ちになりました」

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