今週の開催は、函館から札幌競馬場へとかわり「福島・中京・札幌」3場となる。

　週末の天気も気になるところだが、やはりここのところの暑すぎる気温で、人馬共に体調どうかが一番気になる要素となりそうだ。

　重賞はひとつだけ。4年ぶりに中京競馬場に戻ってくるハンデ戦・中京記念(GIII・中京・芝1600m)が行われる。開催競馬場が違っていたここ3年間。過去10年データとしては揃っていないが、なんとか傾向と馬券のヒントを探していこう。

1.狙うのは5番人気と6番人気馬？

　まずは、いつものように人気上位の成績から。

　1番人気馬は過去10年で2勝。成績は【2-0-3-5】。夏のハンデ戦シリーズはやはり荒れ気味傾向にあり。決して1番人気馬の成績は良いとはいえないようだ。

　2番人気馬は【0-1-0-9】、3番人気馬は【1-0-2-7】とこれまた成績イマイチ。さらに4番人気にいたっては【0-0-1-9】というほぼ壊滅の成績といえる。2〜4番人気馬ゾーンはあまり信用しないほうが良さそうだ。

　逆に好調といえるのが5番人気馬と6番人気馬。

　5番人気馬は【2-1-2-5】。6番人気馬は【2-4-0-4】。このゾーンがやたらと活躍していたわけだ。しかも過去10年、この5番人気か6人気馬のどちらかは必ず馬券圏内に入っている。今年もこの人気順は要注意となってくるだろう。

2.トップハンデ馬は信用できる？

　次にハンデによる成績はどうかの検証。

　過去10年、トップハンデ馬斤量は、57キロから58.5キロの間に収まっている。今年はダノンスコーピオンが59キロを予定されているが、これは過去10年では最高ハンデとなる。

　トップハンデを背負って勝利できているのは過去10年で2頭だけ。13年フラガラッハ(57キロ・5番人気)と14年サダムパテック(58キロ・7番人気)だけである(13年は同斤量馬がほかに3頭)。それ以降、トップハンデ馬もほぼ壊滅状態。ここ8年間は1頭も馬券圏内にさえなっていない。過去10年のトップハンデ馬の全体成績は【2-1-1-15】。やはりトップハンデ馬が狙いづらい成績のようだ。

　ちなみに最軽量ハンデ馬は、過去10年では51キロから53キロの範囲。こちらもトップハンデ馬同様に成績は良くなく、のべ20頭中、馬券圏内になっているのは3頭だけである。成績は【1-2-1-16】。やはりハンデとしては中間層を狙うのが正攻法となりそうだ。

3.逃げ馬は狙えるか？

　昨年、小倉芝1800m開催だったこのレースでは、6番人気だったベレヌスが外目の枠から先手をとって鮮やかな逃げ切りを見せていた。

　しかしそれ以前は。逃げ馬はほぼ全滅のレース。中京競馬場開催だった19年以前も一番良かった成績で4着。ただ今年は典型的な逃げタイプもいないだけに、どれが逃げるかもまだわからない。展開がどうなるかも重要な要素になってくるだろう。

(netkeiba編集部)