ミッキースターダム 音無調教師のドキッとする第一声「期待はしているんだけど、見た目が…ね」/POGマル秘週報

東京スポーツ

2023年07月26日(水) 18:01

日曜新潟でデビュー予定のミッキースターダム(c)netkeiba.com

 セレクトセールで2億円以上の値が付いたラケダイモーンドゥマイシングなどの評判馬を退け、9日の中京芝2000メートル新馬戦を鮮やかに逃げ切ったのはミカエルパシャ(牡=父エピファネイア母ピースオブラヴ・橋口)だった。

 エピファネイア産駒といえば22、23日の新馬戦でも新たに計3頭が新馬勝ちと絶好調。そして初年度にデアリングタクト、2年目にはエフフォーリアと大物を送り出す種牡馬としても定評がある。ミカエルパシャをはじめとするエピファネイア産駒の今後が実に楽しみな一方で、これからデビューを迎える産駒のチェックもまた怠れまい。

 というわけで、今回は日曜(30日)の新潟芝外1800メートルでデビューを迎えるミッキースターダム(牡=母ベルダム・音無)にスポットを当ててみたい。伯母にGI7勝の名牝ジェンティルドンナを持つ良血馬。大きな期待が寄せられているのは言うまでもない。

「期待はしているんだけど、見た目が…ね。体高がないんだ」とドキッとする第一声を発したのは管理する音無調教師だが、「ノーザンファームの人に聞いてみたら“母親に似てる”って言うんだよね。母親もあまり体高がなかったみたい。まあ、エピファネイア産駒は走る馬でも、体が薄くて小さいのが多いからな」とも。要はノープロブレムなのだろう。

 先週の追い切りでは坂路で古馬1勝クラス(サンライズタイタン)との併せ馬を敢行。さすがに先着とはいかなかったが、4ハロン52.7-13.1秒の上々時計をマークしてみせた。それでも「まだしまいはモタモタしていた。動かしながらのほうがもっと時計は出せると思います」と生野助手はまだまだ良化の余地があることを伝えたうえで、「扱いやすくて、おとなしい馬。追い切りの本数もこなせていますし、順調な仕上がりと言っていいと思いますよ」と現段階でも確かな手応えを口にする。

「血統面はいいからね。期待を込めて芝1800メートルを使います」とは音無調教師。真夏の新潟の地で幸先良くVを決めて、その名の通り、一気にスターダムにのし上がることになるのか。その走りに注目してほしい。

(明神 瑠)

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