これまで一部GIでのみ行われていた“ジョッキーカメラ”を30日のアイビスサマーダッシュ(3歳上・GIII・芝直1000m)でも実施。レース前から「千直で見てみたかった」「楽しみ」など、期待する声が多くあがっていたが、JRAが同日、YouTubeで映像を公開すると、SNS上には様々な反響があった。

　今回、映像が公開されたのは戸崎圭太騎手(6着同着・ジャングロ)、田中健騎手(6着同着・シンシティ)、今村聖奈騎手(8着・メディーヴァル)の3名。内目の枠から切り込むようにして馬群に取り付いたジャングロ、8枠から真一文字に外ラチ沿いを進んだシンシティ、各馬の間を縫うようにして運んだメディーヴァルと、3者異なる視点での映像となっている。

　SNSでは「今までのジョッキーカメラよりも迫力を感じる」などとファンの反応は上々。「これだけ風音が入っていても、観客の歓声が聞こえるのは新鮮」と外ラチ沿いを疾走する“新潟千直”ならではの感想もあった。

　そして、最も多くの反響があったのはメディーヴァルに騎乗した今村聖奈騎手の映像だ。馬群の中で僅かな進路を見つけながら騎乗する様子に「迫力が凄い」「思ったより他馬との間隔が近い」などの反応があった一方で「馬ごみはやっぱり怖い」「ヒヤっとした」「ジョッキー達は凄い世界で戦っているんだな」という声も。ジョッキーが日々命懸けで戦っている、騎乗していることがファンにも伝わったようだ。

　今回も好評を博した「ジョッキーカメラ」。次回は8月26日、27日に札幌競馬場で開催されるワールドオールスタージョッキーズで実施される。今度はダートでも初装着の予定。世界の名手が見せる手綱捌きと迫力の映像を今から楽しみにしたい。