小倉競馬が今週末から開幕するのに先立ち、野外イベント「てんじんＫＥＩＢＡ」が１０日、福岡市役所本庁舎西側ふれあい広場で開催。武豊騎手（５４）＝栗東・フリー＝が登壇し、お笑いタレントのカンニング竹山、超新塾のイーグル溝神、ブー藤原らとスペシャルトークライブを行った。

　今年デビューから３７年連続重賞勝利＆重賞３５０勝、ＪＲＡ４４００勝を達成するなど衰えを知らぬレジェンド・武豊。２歳年下のカンニング竹山から「芸人で言うと、ずっと売れている状態ですね。秘けつは？」と話を振られると、「特に秘けつはないです。ずっと楽しくやってることですかね」と返答した。

　すると竹山から「引退の時期を考えていないんですか」とさらに踏み込む質問が飛ぶも、「全く考えてないです。全然ないですね。競馬が面白い。乗れる限り乗りたいと思っています」とキッパリ。「でも、後輩は早く辞めてほしいと思ってるんじゃないですか」と語り、集まった約１２００人の観衆の笑いを誘った。

　話題は昨今のジョッキー事情に移り、「みんなうまいですからね。入ってきた最初からうまい。いろんな情報が入りやすいというのもありますし、トレーニングもそうだと思います」と分析。その上で「全然昔と違いますね。昔は全然トレーニングをしてない。ベテランの人は酒飲んでて…。今はそんな人はいないですね」と語った。

　うまい若手騎手を聞かれると「最近だと横山武史君、岩田望来君、坂井瑠星君」と３人をピックアップ。「これから、どんどんそういう若い子が出てくるんじゃないですか」と次世代の競馬界のスター候補たちに期待していた。