【ローズS】ラヴェル 4F50秒8!好調猛時計で自己ベスト1秒6短縮 馬体たくましく成長で期待

デイリースポーツ

2023年09月14日(木) 06:00

 栗東坂路で猛時計をマークしたラヴェル(撮影・石井剣太郎)

 「ローズS・G2」(17日、阪神)

 牝馬3冠のラストを飾る秋華賞(10月15日・京都)のトライアル。オークス4着馬ラヴェルが、13日に栗東坂路での最終リハで好仕上がりをアピールした。4F50秒8-37秒1-12秒8の自己ベストをマーク。22年のアルテミスSでは強烈な末脚でリバティアイランドを差し切って重賞初制覇。のちの牝馬クラシック2冠馬に唯一の黒星をつけた素質馬が、3冠阻止に向けて始動する。

 4カ月間の夏休みを経て、見違えるほどの成長を遂げた。オークス4着馬のラヴェルが、栗東坂路で4F50秒8の猛時計を出し、自己ベストを1秒6も更新。それでいながらラスト1Fが12秒8と、しっかりとした末脚を繰り出した。

 騎乗した福岡助手は「思ったより時計は速くなりましたが、ある程度負荷もかけたかったので。これだけの時計で動けるのだから状態はいいと思いますよ」と仕上がりに太鼓判を押す。調教後はケロリとした姿で、カイバを食べた。この旺盛な食欲が、春とは全く違う。

 現時点で馬体重は470キロ前後。オークスが444キロだったから大幅に増えた。「輸送などを考えるとプラス20キロくらいでの競馬になりそう。食べているのが実になっています」。春はやや細身に映った馬体が、たくましく変貌している。

 2冠馬リバティアイランドに唯一、勝っている馬だ。大外一気で差し切ったアルテミスSの時点では、将来有望と思えたが、阪神JF桜花賞で連続11着大敗。「ともに外枠ということもありましたが、ゲートと折り合いが悪い方に出てしまった」と2戦を振り返る。ただ、オークスではスタートが決まり、折り合いもついたことで4着と好走。復活のきっかけをつかんだ。

 「ジョッキーもこの馬のことを分かっていますし、前哨戦からいいレースをしてほしいですね」と主戦の坂井に託した同助手。3冠阻止への一番手へ。トライアルから結果を出してみせる。

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