的場文男騎手が騎乗開始から半世紀 “大井の帝王”と同じく50周年を迎えるのは?

2023年10月16日(月) 12:00

50周年のボードを手に記念撮影する的場文男騎手(C)netkeiba.com

 大井所属の的場文男騎手が16日、1973年の初騎乗から50年を迎えた。現在、地方競馬通算最多勝利記録の保持者で半世紀という長期にわたって最前線で活躍。地方競馬全国協会(NAR)によると記録が残る限り、これだけの期間騎手を務めているのは的場騎手が唯一だという。そんな“大井の帝王”と同じく50周年を迎える企業や商品などを探った。

 的場騎手のデビューした73年は、競馬界ではハイセイコーブーム。大井から中央へと移籍した同馬が、3月の弥生賞からNHK杯まで4連勝を飾り、「国民的アイドルホース」の存在となった。世の中の動きとしては、第4次中東戦争の影響で石油価格が上昇し、物価高となった「第一次オイルショック」もこの年である。

 今年、競馬界で50周年を迎えたのは金沢競馬場。現在の金沢市八田町に移転して節目の50年となり、4月には「移転50周年記念」の冠レースも実施された。また1973年生まれの競馬関係者は日本でも騎乗経験のあるO.ペリエ騎手や、馬主として有名なサイバーエージェント社長の藤田晋氏がいる。

 今年50周年を迎える企業は、東京商工リサーチが昨年12月にホームページで発表したところによると、全国で2万8476社。中でもコンビニ最大手のセブン−イレブン・ジャパンは、73年11月に設立され、翌年に日本初の本格的なフランチャイズシステムによるコンビニエンスストアをオープンさせた。

 そのほか、アイスクリームの「サーティワン」は日本上陸、旅行ガイドブックの「るるぶ」は創刊してそれぞれ50周年を迎える。また歌手のさだまさし氏がグループとして、ファーストシングルの「雪の朝」をリリースしてから50周年。発売も10月となることから、的場騎手とは業界違えど「同期」だ。

 的場騎手は節目を迎え、「乗れる間は挑戦を続けたいですね」と今後へ向けて意気込む。それぞれのさらなる活躍や発展を心から願いたい。

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