【みやこS】無傷4連勝中セラフィックコール 重賞初制覇へ余裕!底知れぬ大物感

スポニチ

2023年11月02日(木) 05:30

ミルコ・デムーロを背にCウッドをオラヴェリタス(左)と併せ馬で追い切るセラフィックコール

 ダートの猛者が集う「第13回みやこS」の追い切りが1日、栗東、美浦トレセンで行われた。デビュー4連勝中のセラフィックコールは栗東CWコース併せ馬で力強い動き。大器が重賞の壁を突き破るか。

 底知れない大物感を漂わせた。デビュー4連勝で重賞初挑戦のセラフィックコールの最終追いはCWコースでオラヴェリタス(4歳2勝クラス)を8馬身ほど追走してスタート。余裕の手応えで直線、内から並びかけて軽く仕掛けると、いっぱいに追われた僚馬とは対照的にラスト1F11秒7であっさり半馬身先着した。M・デムーロは「動きは良かった。前回はボーッとしていた感じだけど、少しピリピリしていたかな。状態はいいよ」と絶賛した上で「まだ(自分が)この馬のことを分かっていない部分がある。今日の追い切りも前の馬と離れていたから、少し気を入れたら凄く反応して最後も余裕があった」と驚き交じりだった。

 前走・JRAアニバーサリーSは初コンビのM・デムーロをうならせるパフォーマンスだった。スタート後に二の脚がつかず最後方になりながら、外から押し上げて直線入り口では先団へ。グイグイ突き放して3馬身半差で快勝した。「一度エンジンを入れたら凄い反応で先頭に立つのが早すぎるくらい。ポテンシャルが高いね。クラスが上がっているのに負けたことがないんだから」と声を弾ませた。寺島師も「前走は休み明けで(追い切り)本数も少し足りないかなと思ったんですけど、強い勝ち方。使ったことで気合が入って、状態は良くなっています」と好気配を伝えた。

 登録メンバーで最少のキャリア4戦、相手もさらに強くなるが臆することはない。指揮官は「パドックや装鞍所の雰囲気、普段の調教やカイバ食いを含めても大人になってきたな、と思います」と成長をアピールし「脚力が凄いので、この馬の競馬をしてくれたら」と手応えをにじませた。ダート界の新星へ。昇級初戦の重賞をノンストップで突破するようなら、頂点までの道筋がはっきり視界に入ってくる。

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