異国の地で大仕事をやってのけた。オーストラリアの超高額賞金レース「ゴールデンイーグル」が4日、ローズヒルガーデンズ競馬場の芝1500メートルで行われ、日本馬オオバンブルマイ(牡3＝吉村、父ディスクリートキャット)が差し切り、1着賞金525万豪ドル(約5億円)を獲得した。

　17頭立ての2番枠からスタート。道中は中団で脚をため、ロスのない運び。余力たっぷりに直線へ。前が壁で窮屈なシーンこそあったが、残り1Fで進路を見つけると馬群を縫うように伸びてゴール前、先に抜け出した内と外のライバルを捉えた。当初、騎乗予定だった武豊が先月29日に負傷し、ジョシュア・パーが代打騎乗。地元の1100勝ジョッキーが成果を上げた。鞍上は「作戦通りのレースができた。スローペースで最後は瞬発力勝負になると思ったが、うまく対応してくれた。遠征し、挑戦することの大変さは理解していたので勝ちたい気持ちが強く、結果を出せたことが一番うれしいです」と喜びを口にした。

　ゴールデンイーグルは19年に創設され、重賞の格付けこそされていないが23年世界高額賞金ランキング6位。吉村師は「オオバンブルマイ自身が一番頑張ってくれた。感謝しかありません」と称える。陣営の思い切った挑戦が大きなリターンにつながった。