【エリザベス女王杯】ブレイディヴェーグ名牝の予感 宮田調教師からはアーモンドアイの名も飛び出した

スポーツ報知

2023年11月09日(木) 06:00

 ルメールを背に鋭い伸び脚を見せたブレイディヴェーグ(左)

エリザベス女王杯追い切り(11月8日、栗東トレセン)

 第48回エリザベス女王杯・G1(12日、京都)の追い切りが8日、東西トレセンで行われた。重賞未勝利ながら5戦目でのG1制覇に挑むブレイディヴェーグは、ルメールが「最後すごくいい脚を使ってくれた」と満足そうだった。

 底知れない能力を、鋭い末脚で証明した。ブレイディヴェーグは、滞在している栗東トレセンのCWコースで僚馬を2馬身追走。道中はやや力みながらだったが、直線に入るとなめらかにギアを上げた。強めに追われた相手に対し、楽な手応えのまま首差先着。時計も6ハロン80秒3―11秒3と申し分なく、騎乗したルメールは「直線までペースが遅かったけど、最後すごくいい脚を使ってくれた」と満足げだった。

 これまで2度骨折しているため、キャリアはメンバー最少の4戦。ただ、その全てで上がり3ハロン最速をマークし、光る素質を見せつけてきた。さらに1週前追い切りでは、CWコースで驚異のラスト1ハロン10秒7。昨年2月3日のソダシと同じラップをマークした。名馬の背中を多く知るルメールも「能力はあります」と断言。これまで騎乗した2戦と比較し、「体が大きくなってきた。またパワーアップしてくれた」と成長も認めている。

 3連勝が懸かっていた前走のローズSは2着。出遅れ、4角までほぼ最後方だったが、直線でスペースを確保した瞬間から猛然と追い上げた。ルメールは「最後ゴールまで伸びてくれた」と評価。JRAレコード決着だったうえ、勝ったマスクトディーヴァ秋華賞でも3冠女王リバティアイランドの2着。初の重賞がハイレベルな一戦だったが、“G1級”を予感させる内容だった。

 美浦から駆けつけ、追い切りを視察した宮田調教師からは、国枝厩舎での調教助手時代に関わった名牝の名前が飛び出した。「アーモンドアイまでいかないが、どんな環境でもどんと構えて、いつもいい競馬をしてくれる馬に育ってほしい」。国内外G1・9勝は心身ともに卓越していたからこその大偉業。愛馬はまだ重賞も勝っていないが、名牝の名を挙げるほど、大きな夢を託している。

 勝てば、世界ランク1位のイクイノックスと並ぶキャリア最少5戦目での古馬混合G1制覇。「しまいの脚はG1を取れるだけの可能性を感じさせるものがある」と宮田師。今回はライバル全頭と初対戦だが、抜群の切れ味を武器に、トップクラスに挑戦状を叩きつける。(水納 愛美)

関連情報

みんなのコメント

フィルタ

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

      ニュースを探す