【武蔵野S】ドライスタウト G1へ弾みV!早め抜け出しJRA重賞初制覇、初コンビ横山武「余裕あった」

スポニチ

2023年11月12日(日) 05:18

武蔵野Sを制したドライスタウト(右)(撮影・郡司修)

 東京競馬場で11日、ダートG3「第28回武蔵野S」が行われ、横山武史騎乗の2番人気ドライスタウトが好位から抜け出してJRA重賞初制覇。G1チャンピオンズC(12月3日、中京)の優先出走権を手に入れた。

 パートナーへの信頼が早めスパートからの押し切りにつながった。5番手から進めた横山武&ドライスタウトは残り300メートルで先頭へ。横山武は「予定より抜け出すのが早くなったけど、それだけ反応が良かったということ」と涼しい顔。ゴール前はタガノビューティーに1馬身3/4差まで詰め寄られたが「最後は遊んでいた。それだけ余力があった」と完勝を強調した。

 関東の若きリーディングとドライスタウトは今回が初コンビ。8日の最終追いには栗東まで駆けつけてコンタクトを取った。「調教より競馬の方が良かった。その良さがレースで出てくれた」と横山武。しっかり感触をつかんだことが、先週の京王杯2歳Sコラソンビートに続いて、2週連続乗り替わりでの重賞制覇につながった。

 ドライスタウト全日本2歳優駿(川崎)、テレ玉杯オーバルS(浦和)勝ちはあったがJRA重賞はこれが初V。チャンピオンズCの優先出走権を手に入れた。牧浦師は「いつも何か一頓挫あるんだけど、今回は何の問題もなく臨めた。(横山)武史君も感触をつかんでくれていたおかげで、馬の力を信じて乗ってくれた」と絶賛した。G1初挑戦だった今年のフェブラリーSは4着。「1800メートルは許容範囲。数を使ってないんで、これからどんどん良くなってくる」と指揮官。チャンピオンズCにはパンサラッサレモンポップミックファイアなど、そうそうたるメンバーが参戦予定。そこでリベンジを果たし、一気にダート界の頂点に駆け上がる。

 ◆ドライスタウト 父シニスターミニスター 母マストバイアイテム(母の父アフリート)19年3月21日生まれ 牡4歳 栗東・牧浦厩舎所属 馬主・YGGホースクラブ 生産者・北海道日高町の下河辺牧場 戦績10戦6勝(重賞3勝目=地方含む) 総獲得賞金1億9519万4000円(地方含む) 馬名の由来は「黒ビールの種類の名前」(本馬の毛色より)。

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