【マイルCS】バスラットレオン 必勝逃げで波乱演出

スポニチ

2023年11月18日(土) 05:26

バスラットレオン

 土曜付G1企画「展開王」、マイルCSは大阪本社・寺下厚司(40)が担当する。4年ぶりに京都に戻り、ペース次第では前残りも狙えるとジャッジ。経験豊富な◎バスラットレオンの逃げ推しで勝負だ。

 4年ぶりに京都で行われた先週のエリザベス女王杯は(1)(2)(3)の内枠決着。グレード制導入の84年以降、JRA・G1で1→2→3番枠の順で決まったのは18年マイルCS以来、2回目のレアケースだったとか。エリ女で上位に来た3頭は枠順を生かし、道中は内ラチ沿いをロスなく立ち回っていた。今週から芝はCコースに替わり、内側の傷んだ部分をカバー。より立ち回りのうまさが求められるはずだ。

 ただ、ラチ沿いを走れるのは内枠だけじゃない。◎バスラットレオンの逃げ切りを狙う。これまでの5勝は全て逃げ切りで挙げた。武村助手は「前の馬を抜こうとしない性格で差す競馬はできない。結果的に勝っているのは全部逃げた時。逃げたら、しぶといからな」と特徴を口にする。

 同型のセルバーグが1つ内の枠に入ったのは気になるが「こちらはスプリント戦を2回使っているし、ダッシュが利くと思う。出脚を生かして、外からかぶせていければ」とハナを譲るつもりはない。

 序盤のハナ争いさえ制すれば外からジワッと内ラチ沿いをキープできる。すんなり隊列が決まれば流れも落ち着く。淀のマイルCSはペース次第で伏兵の逃げ馬が何度も上位争いを演じてきた。レースの前後半4F47秒2→46秒0のスローペースだった09年は14番人気マイネルファルケが2着に逃げ粘り、前後半47秒2→45秒8の19年も10番人気マイスタイルが4着に粘った。

 バスラットレオンは昨年の英国G1サセックスSで当時の最強マイラー・バーイード相手に3馬身半差の4着に逃げ粘った。今年初戦の1351ターフスプリントは日本のG1馬ソングラインレシステンシアを寄せ付けずに逃げ切りV。獲得したレーティング117はこのメンバーに入ってもセリフォスシュネルマイスターの118に次ぐ3位。武村助手は「格的にも通用すると思う。人気もしないだろうし、狙い目じゃないか」と一発を狙う。逃げ馬に人気はいらない。必勝の逃げで波乱を演出する。

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