04年CBC賞、05年シルクロードSを連勝し、今春からHBA日高軽種馬農協門別種馬場で種牡馬生活を送っていたプレシャスカフェ(牡8)が同種馬場を退厩。生まれ故郷の北海道千歳市・社台ファームに移動した。

　同馬は、父ハートレイク、母エアインセンス(その父サンデーサイレンス)という血統。半妹に今年のいちょうS(OP)を勝ったアロマキャンドル(牝2、美浦・河野通文厩舎、父フレンチデピュティ)がいる。

　02年2月に美浦・小島太厩舎からデビューし、順調に使い込めない弱さを抱えながらも勝ち星を積み上げ、デビュー10戦目にはCBC賞(GII)に優勝。続くシルクロードS(GIII)も楽勝したが、1番人気に支持された高松宮記念(GI)で3着に敗れると、以降は勝ち星に恵まれなかった。通算成績24戦8勝(重賞2勝)。

　95年の安田記念(GI)に勝ったハートレイクの貴重な後継種牡馬として期待が寄せられたが、種牡馬初年度となる今年は16頭の繁殖牝馬に配合したにとどまった。