「朝日杯ＦＳ・Ｇ１」（１７日、阪神）

　デイリー杯２歳Ｓを制したジャンタルマンタルが、無傷３連勝で２歳マイル王の座を狙う。好位から楽に抜け出した初戦、外が伸びる馬場コンディションの中を最内から突き抜けた前走と、素材は間違いなく一級品だ。上質なスピードとパワー、操縦性を備えており現時点での完成度の高さはピカイチ。阪神へのコース変わりも全く気にならない。

　東スポ杯２歳Ｓの覇者シュトラウスが対抗格。折り合いに課題を残すなど発展途上の段階ながら、出世レースを勝ち切ったのだから能力は相当。初の関西輸送が鍵を握るが、大型馬で雄大なフットワークを見ると阪神の広いコースは歓迎だ。

　粗削りではあるものの、大物感漂うのが２戦２勝のダノンマッキンリー。いずれも千四の距離で勝利したが、前走は先を見据えて控える形でも結果を出した。「自在性がある。前走の内容ならマイルもこなせると思う」と田代助手は手応えをにじませる。

　札幌２歳Ｓを勝ったセットアップや、２戦負けなしのエコロヴァルツも上位の一角だ。