【有馬記念】スタミナなら誰にも負けない アイアンバローズ×石橋騎手が宿敵へのリベンジ期す

2023年12月22日(金) 12:00

ステイヤーズSを制したアイアンバローズ(撮影:下野雄規)

 12月24日(日)に中山競馬場で行われる有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。年の瀬を飾る大一番にアイアンバローズ(牡6、栗東・上村洋行厩舎)が石橋脩騎手とのコンビで出走を予定している。

 アイアンバローズは父オルフェーヴル母パレスルーマー、母の父Royal Anthemという血統。同レースに出走予定のジャスティンパレスは半弟。また、今年の朝日杯FSを制したジャンタルマンタルの父で、24年から日本で種牡馬生活を送るPalace Maliceは半兄にあたる。

 19年7月に新潟競馬場で行われた芝1600mの新馬でデビュー。2戦目からは距離を2000mに延長し4戦目で勝ち上がりを決める。20年5月にはさらに距離を延ばした2400mで2勝目を挙げ、それから1年後にオープン入りを果たすと、以降は芝の長距離重賞へ挑戦。ステイヤーズS阪神大賞典で2着や、22年の天皇賞(春)で5着など、好走を重ねていたが、タイトルにはあと一歩届かずにいた。迎えた前走のステイヤーズSでは1週目の3コーナーから先頭に立ち、そこから後続を大きく離した大逃げを打つ。最終4コーナーでは2番手集団との差が詰まったが、一気にスパートをかけて後続を再び突き放し、2馬身半差をつけて待望の重賞初制覇を飾った。

 大一番のパートナーは引き続き石橋脩騎手。かつては主戦を務め、本馬とともに重賞で何度も苦杯を喫したこともある、いわば相棒ともいえる存在。このタッグでのGI挑戦はこれで3回目になるが、過去2回の勝ち馬はともにタイトルホルダーだった。今度は人馬でつかみ獲ったタイトルを引っ提げ、再び同型の宿敵・タイトルホルダーに最後のリベンジを期す。今年の有馬記念はスタミナ勝負を繰り広げる2頭の熾烈なハナ争いに注目だ。

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