【阪神C予想】短距離路線を締めくくる一戦 女王ママコチャに挑み勝つものは現れるか

2023年12月23日(土) 06:35

阪神Cに出走予定のアグリ(C)netkeiba.com

 2006年に創設された芝1400mのGII格付けの定量戦。非根幹距離で行われるゆえ、いわゆるリピーターの多いレースとしても知られている。阪神競馬場内回り1400mコースは2角ポケットからスタートするワンターンコースで、最後の直線は359.1m(Bコース使用時)。ゴール前には急坂が待ち構えているとはいえ最初のコーナーまでにはある程度のポジションをキープしておきたいところで立ち回りの上手さも求められる。

 ◎アグリ阪急杯優勝馬。デビュー2戦目に未勝利戦を勝ち上がったあとは勝ちきれないレースを続けていたが、昨年夏に1勝クラスを突破すると4連勝で重賞ウイナーにまで上り詰めた。この4連勝には阪急杯含め、阪神競馬場1400mコースでのものが3つ含まれている。初のスプリント戦となった高松宮記念は最後の直線で1度は先頭に立とうかという積極的な競馬を見せ、セントウルSは2着。前走は先行有利な流れとなってしまったが、この距離ならばある程度のポジションをキープできるはず。改めて期待したい。

 〇ママコチャスプリンターズS優勝馬。昨年秋に納屋橋Sを勝ったのちオープン級でやや足踏みしたが、結果から言えば前進気勢の強い馬だけに1600mは少々長かった印象だ。今回の1400mは【3-0-1-1】で守備範囲。この中には勝ったウォーターナビレラから0.4秒差、2着ナムラクレアから0.3秒差のファンタジーSも含まれている。しっかりと脚をためることができれば逆転も十分だ。

 ▲ダディーズビビッド阪急杯2着で京王杯SC3着。阪急杯は先に抜け出したアグリをクビ差まで追い詰めたところがゴールで、京王杯は勝ち馬の決め手に屈したものの2着馬とはクビ差3着。これらを含め芝1400m戦は【2-2-3-1】と最も得意とする距離だ。今回は骨折による休養明けとのことだが、2歳6月の新馬戦に勝っているくらいだから、いきなりでも能力が出し切れるタイプのはず。

 △グレナディアガーズは一昨年の優勝馬で、昨年の2着馬。リピーターが多いレースということを考えれば無視はできない存在だが、今年に入ってからの3戦が首をかしげたくなるようなものばかり。やや評価を下げた。

 スプリンターズS2着の△ウインマーベルは4歳となった今では1400mの方が競馬をしやすそうで、春の京王杯SCでは2着と健闘した。この距離で【4-4-0-2】の△ララクリスティーヌとともに無視できない存在だ。

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