【若駒S】ストーンズ 機動力とスピードの持続力を武器に牡馬クラシックの登竜門で天下獲る

スポニチ

2024年01月16日(火) 05:30

昨年12月の新馬戦を制したストーンズ

 クラシックの登竜門「若駒S」が土曜京都9Rで行われる。過去の勝ち馬からトウカイテイオーディープインパクトなど数多くのクラシックホースが出ている。今年も少頭数ながら素質馬がそろった。22年セレクトセール1歳で3億3000万円(税込み)の値をつけた高額馬ストーンズ(牡=友道)がデビュー2連勝を狙って参戦する。

 名門・友道厩舎が牡馬クラシックの登竜門に期待の良血を送り込む。ドゥラメンテ産駒ストーンズは先月10日の阪神芝2000メートルを短期免許で来日中のモリスとのコンビで初陣Vを飾った。好スタートから促して道中3番手で折り合うと4角手前から馬群の外を回して進出。道中で落鉄のアクシデントがありながら早め先頭で力強く急坂を駆け上がり、ゴール前で外から迫った2着馬を鼻差でしのいだ。大江助手は「道中は少し戸惑って促すところがあったがエンジンがかかってからの抜け出す脚はいいものがあった」と振り返る。

 米国産の母ジェイウォークは2歳時に米G1の18年フリゼットS(ダート1600メートル)、BCジュベナイルフィリーズ(ダート1700メートル)を制し、2歳牝馬チャンピオンに輝いた。血統が評価され、22年セレクトセール1歳では3億3000万円(税込み)の値をつけた。「稽古は真面目で注文をつけるところがない。将来性を含めて期待している」と素質を評価する。

 11日の1週前追いは継続騎乗のモリスを背にCWコースで僚馬セレシオン(5歳3勝クラス)と併せ馬。直線は目いっぱいに追われ、6F83秒5〜1F11秒7を刻んだ。半馬身遅れはしたが馬体重が500キロの大柄で、フットワークは迫力満点。大江助手は「体が引き締まり、競走馬らしくなった。一度使って状態は良くなっている」と自信を持って送り出す。

 機動力とスピードの持続力が武器。京都替わりは問題ない。「新馬戦とは相手も違うがオープンでも十分やれていい」と期待を寄せた。昨年暮れのホープフルSで3着と好走したサンライズジパングなど好メンバーがそろったが素質は引けを取らない。超良血がデビュー2連勝で出世レースを制し、春の大舞台につなげる。

 ○…友道厩舎は若駒Sから2頭のクラシックホースが出ている。09年1着アンライバルド皐月賞、デビュー2連勝で16年を制したマカヒキがダービーを勝った。偉大な厩舎の先輩に続くか。他にも06年2着アドマイヤジュピタが08年天皇賞・春を勝利。20年3着ラインベック、22年2着リアドが好走している。

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