古豪が元気だ。伝統のG2「第65回AJC杯」は8歳馬が4頭エントリー。重賞3勝のカラテは得意な冬季に始動する。20年の冬以降、12～2月の成績は【4・1・1・0】と全て馬券圏内。6月末に出走した前走の宝塚記念は粘りを欠いて16着に敗れた。辻野師は「暑くなってきたタイミングで馬もしんどかったと思う。夏負け気味でした」と敗因を振り返る。そこからじっくり間隔を取り、立て直した。「休みは長くなったけど牧場でもしっかり乗り込んでもらいました。帰って来てからも、やるごとに体は引き締まってきましたよ」と上昇ぶりに目を細める。

　2000メートル戦は重賞2勝(22年新潟記念、23年新潟大賞典)を含む3勝を挙げているが、2200メートル以上は3戦して未勝利。「距離はぎりぎりかもしれないけど中山は走っているし、コース形態自体はこなせていい。ここで結果を出せれば選択肢も広がる」と力を込めた。先週の日経新春杯を制した菅原明とのコンビで真冬の一撃に期待しよう。