【東海S】オメガギネス 芝血統から生まれた砂のハヤブサ!抜群の瞬発力で重賞初制覇へ

スポニチ

2024年01月17日(水) 05:30 0 2

オメガギネス

 厳寒期だがダート競馬にとっては熱い季節。今週の京都メイン「第41回東海S」は1着馬にダートG1フェブラリーS(2月18日、東京)の優先出走権が付与される前哨戦。デビュー4戦3勝の東の新星オメガギネスが本番を見据えて参戦する。全4戦で上がり最速をマークと“ハヤブサ”ばりの瞬発力を武器に、明け4歳の素質馬が飛躍を期す一戦だ。

 トンビがタカを生むというが、タカがハヤブサを生むことだってある。「芝の血統なのにダートで走る。体はごりごりのダート馬ですから」。坂路を駆け上がるオメガギネスに大和田師が頼もしげな視線を向けている。芝のG1で3勝を挙げたロゴタイプ産駒なのに、ハヤブサが営巣する岩場のようなごつごつした馬体。レースぶりもタカのようなスピードの持続力を誇った父とは対照的だ。急速に羽ばたいて獲物を捕らえるハヤブサの瞬発力でダート4戦3勝。前走のグリーンチャンネルCも3馬身半突き抜けた。獲物を捕らえ損ねたのは重賞初挑戦だったレパードSの首差2着だけだ。「前走は経験のないマイルの1ターンもこなしてくれた。センスがあるのでどんな条件にも対応できる。初の京都コースも心配ない」と続けた。

 デビュー前には骨盤骨折のアクシデント。その影響で今でもトモ(後肢)に疲れが出やすく、回復に時間がかかってしまう。昨年の武蔵野Sを自重してここに目標を切り替えたというが、ダート路線を歩んだきっかけも骨折だった。「骨盤骨折後に芝のレースを走らせるのは負担が大きすぎる。ダート戦で様子を見たところ、血統に反して凄い適性を見せた」という。

 ハヤブサは大きく広げた翼で急降下しながら獲物を狩るが、こちらはまだ体をダイナミックに使えない。「バランスを取るのに頭を上げて、走りが伸び切ってしまう。トモがしっかりしてくれば、もっと踏み込みの強いパンチの利いた走りになる」。未熟な走り方でダートのオープン圧勝。さらにパワーアップすれば、ギネス級のダート馬になるかもしれない。

 ギネスブックは英国のビールメーカー、ギネス社のオーナーが狩猟中、獲物の中で最も速く飛ぶ鳥は何かという疑問から世界一の記録を集めた本の出版を思い立ったという。現在のギネスブックに記載されている世界一速い鳥は時速300キロで急降下するハヤブサ。タカがハヤブサを生む。オメガギネスは芝血統から飛び立った砂のハヤブサだ。

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