【金鯱賞】プログノーシスが連覇 2強対決でドゥレッツァに5馬身差圧勝

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2024年03月11日(月) 05:29

<中京11R・金鯱賞>最後の直線で抜け出し、独走で連覇を達成したプログノーシス(右)(撮影・椎名 航)

 豪華メンバーが集結した「第60回金鯱賞」が10日、中京競馬場で行われ、2番人気プログノーシスがイン強襲で鮮やかに差し切り。人気を分け合った昨年菊花賞ドゥレッツァに5馬身差をつける圧勝で史上3頭目の連覇を成し遂げた。

 内から豪快に突き抜けた。1角を11番手で回ったプログノーシスはコースロスを避け、内に進路を取る。前には菊花賞ドゥレッツァ。徹底的にマークした。4角手前で外を回るライバルとは対照的に内ラチ沿いからグイッと加速。瞬く間に後続を引き離し、上がり最速となる3F34秒3の末脚で連覇のゴールへ飛び込んだ。

 川田は「あまりいい状態ではなく、返し馬でもやっぱりきついという状態でした。道中もストレスを感じる走りでしたが、4コーナーの出口から直線への雰囲気が本当に良かったので、もう大丈夫だなと思いました」と振り返る。完調手前でドゥレッツァを5馬身突き放す圧勝。重賞初制覇を飾った昨年以上のパフォーマンスで進化をアピールした。鞍上は「今日のこの状態でこれだけのパフォーマンスができるということに改めて驚きと自信を持ちました。彼の本来の状態に戻れば、今年はさらなる上の舞台で頂点が見えてくると思える内容でした」と相棒を称えた。

 昨年以降は2000メートルにこだわったローテーション。金鯱賞札幌記念と重賞2勝を挙げ、天皇賞・秋イクイノックスの3着。前走・香港C(5着)は地元の強豪ロマンチックウォリアーに0秒1差に食らいついた。勢いある後輩菊花賞馬が相手でも得意の距離では譲れなかった。中内田師は「改めて能力があることを確認できたし、大きいところを獲らせてあげたい、手の届くところまできたなと感じました」と愛馬の成長ぶりに目を細めた。

 今後は昨年2着に惜敗した香港G1クイーンエリザベス2世C(4月28日、シャティン)へ参戦する予定。川田が「疲れを取って無事に次に向かえれば」と話せば、中内田師も「強い馬はいるけど改めてチャレンジしたい」と気を引き締めた。悲願のG1制覇へ、進化を続けるディープインパクト産駒が三たび海を渡る。 

 プログノーシス 父ディープインパクト 母ヴェルダ(母の父オブザーヴァトリー)18年5月15日生まれ 牡6歳 栗東・中内田厩舎所属 馬主・社台レースホース 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績13戦7勝(重賞3勝目) 総獲得賞金4億4928万1400円 馬名の由来は予知(ギリシャ語)。

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