【スプリングS】“牝馬の国枝”から3歳牡馬のスター誕生なるか 皐月賞へ2戦2勝の逸材が重賞初挑戦V挑む

スポーツ報知

2024年03月14日(木) 06:00

シックスペンス(右)は楽々と先着(カメラ・荒牧 徹)

◆第73回スプリングS・G2(3月17日、中山・芝1800メートル)追い切り=3月13日、美浦トレセン

 皐月賞(4月14日、中山)トライアルの第73回スプリングS・G2(17日、中山=3着まで優先出走権)の追い切りが13日、東西トレセンで行われ、2戦無敗のシックスペンスは美浦・坂路で国枝栄調教師(68)が「完璧」とうなる抜群の動きを見せた。

 アパパネアーモンドアイと2頭の牝馬3冠馬を送り出した“牝馬の国枝”から、今年こそ3歳牡馬のスターが誕生するかもしれない。ここまで2戦2勝と能力の高さを見せつけているキズナ産駒のシックスペンスが、重賞初挑戦Vへ虎視たんたんと準備を整えている。

 調教を見届けた国枝調教師が開口一番、「動きは完璧」と絶賛した。最終追い切りは美浦・坂路を程よい気合乗りと力強いフットワークで駆け上がり、52秒7―12秒3。僚馬エリカリーシャン(3歳1勝クラス)の直後を追走する形でスタートすると、残り2ハロンで早くも並びかけ、ラストは楽々と1馬身半ほど先着した。1週前追い切りはWコースで5ハロン65秒5の自己ベストを馬なりでマークしており、3か月ぶりの実戦へ絶好の仕上がりだ。

 新馬戦は好位から鋭い伸び脚で快勝。前走のひいらぎ賞でも2番手から危なげなく抜け出してマイル戦連勝を決めた。「前走は体が成長して、少し重いかなと思っていたけど、余裕のある勝ち方だった」と指揮官の期待を上回る強さを発揮。母は米国ダート短距離のG1馬で、初めての1800メートルがカギになるが、「体の格好を見ると、短距離馬という感じではない。気性もいいし、距離は延びても大丈夫」と克服は可能と分析する。無傷の3連勝でタイトルを獲得した暁には、G1への道が大きく開ける。(浅子 祐貴)

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