【エンプレス杯予想】グランブリッジの連覇か素質馬無敗の戴冠かそれとも… 春のダート女王の座は誰の手に

2024年05月07日(火) 16:50

連覇を目指すグランブリッジ(撮影:高橋正和)

 第70回エンプレス杯・JpnIIが8日、川崎競馬場の2100mで牝馬12頭(JRA5、南関東5、他地区2)で争われる。昨年までは2月下旬から3月上旬の開催だったが、今年から5月上旬に移動。また、格付けはそのままに別定から定量戦に。今年新設されたグランダム・ジャパン古馬春シーズンの最終戦ともなり、春の牝馬ダート戦線にとって重要度が増した。

 前開催に行われた川崎記念では馬券圏内に牝馬2頭が入線し、ダート牝馬戦線のレベルの高さが証明された。その立役者となったのは、2着になったグランブリッジ。3歳時には関東オークス・JpnII、昨年にはエンプレス杯・JpnIIを制したコース巧者。前走の川崎記念は中団追走から、直線でジリジリ脚を伸ばし頭差まで詰め寄った。牝馬同士なら連覇が狙える。

 その川崎記念で3着のアイコンテーラーが強敵。3走前のチャンピオンズC・GIは後方からの競馬となり、砂をかぶって14着と大敗した。そこから休みに入り、復帰からの2戦は牡馬相手。仁川Sは斤量57Kgと重量はトップタイで0秒1差の3着。前走も早め先頭からタイム差なしの3着に踏ん張った。今回は牝馬同士で全頭が定量55kg。先行勢が多いのは気がかりだが、すんなり前で競馬ができれば力を発揮する。

 道悪となった場合は、アーテルアストレアにも注意が必要だろう。グランブリッジに先着した昨年のレディスプレリュード・JpnIIは不良馬場、復帰後の2戦も重馬場で1、2着。昨年のこのレースで4着とコース適性は証明済みだ。また、高知から参戦のアンティキティラも、前走の水の浮く不良馬場で行われた佐賀ヴィーナスCを制しており、当日の馬場状態もカギとなりそうだ。

 さらに、前走の兵庫女王杯・JpnIIIで初代勝者となったライオットガール、デビューから一貫してダートで使われ、無敗の5連勝中のオーサムリザルト、ハナが切れればマテリアルガールのしぶとさにも警戒が必要だ。

(文:スポーツ報知記者・志賀浩子)

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