【日本ダービー】名種牡馬のすごさ際立った「おじいちゃんが全頭一緒」の珍事!

2024年05月21日(火) 11:55 17 89

11年の日本ダービーはオルフェーヴルが制した(11年5月撮影、ユーザー提供:シカダワキノリさん)

 11年の日本ダービーは、とりわけ血統ファンにとってエポックメーキングなレースだった。というのも、出走した全18頭が「サンデーサイレンスの孫」だったからである。

 ここでサンデーサイレンスについて簡単に紹介しよう。86年生まれの米国産馬で、現役時代は14戦9勝。89年の米クラシックにおける「生涯最大のライバルイージーゴア(EasyGoer)との激闘は広く知られている。ケンタッキーダービープリークネスSを連勝して2冠を達成。しかし、ベルモントSでは宿敵に8馬身差の完敗を喫し、3冠には届かなかった。それでもBCクラシックで再びイージーゴアを破り、同年の米年度代表馬に選ばれている。91年から日本で種牡馬となると、初年度産駒がデビューした翌年の95年から13年連続でリーディングサイアーを獲得。種牡馬に関する記録を次々と塗り替え、日本馬の血統の進化に大きく貢献した。

 話を戻そう。11年の日本ダービー、種牡馬別でみると、ディープインパクトが4頭で最多だった。これに続くのがアグネスタキオンステイゴールドで3頭。以下、ネオユニヴァースフジキセキが2頭、ハーツクライマンハッタンカフェが1頭。そして母の父サンデーサイレンスが2頭だった。量ではディープインパクト産駒が優勢だったが、勝ったのはステイゴールド産駒オルフェーヴル。現役時代は遅咲きで、初勝利が日本ダービーの翌週だった父ステイゴールドに「ダービー馬の父」の称号をプレゼントした。

 その後も日本ダービーサンデーサイレンスの血が席巻し続けている。18年のワグネリアンから昨年のタスティエーラまで、6年連続でサンデーサイレンスの血を引く馬が勝利。今年も登録19頭中、外国産馬のシンエンペラーを除く18頭がサンデーサイレンスの子孫となっている。もし、サンデーサイレンスが来日していなかったら…。日本の競馬がここまで発展していたことは考えづらく、全く違うものになっていたに違いない。

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  • Joyfullさん

    2024/5/21 18:32

    いきなりキタサンサイレンスが勝って、札幌3歳でもワンツーだったのを見て、すげー種牡馬が出たなと思ったのを覚えてる。
    しかもその初年度からフジキセキだったもんなぁ。
    当時はノーザンテーストを上回る種牡馬が出るなんて思わなかった。

  • あはははさん

    2024/5/21 13:04

    サンデーの血は増え過ぎた

  • もんろうさん

    2024/5/21 18:07

    サンデーのおかげで日本競馬のアベレージを高めたことには間違いない。
    しかし、怪物クラスの輩出数は恐らくそんなに変わらないのでは。

  • やあさんさん

    2024/5/21 17:03

    >従兄弟同士で走った事になるの?

    競走馬の世界は種牡馬がたくさんの牝馬に種付けして産駒を残すので、人間でいう親戚関係は牝系でしか語りません。人間と同じで考えるといとこ同士となりますが、競走馬的には特に名前はつけられていません。

    血量が、〇分の〇一緒、なんて言い方はする事があります。

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