【日本ダービー】父エピファネイアは11年前に2着 ダノンデサイル&ビザンチンドリームが“キズナ産駒撃破”で戴冠なるか

2024年05月22日(水) 17:00

京成杯を制したダノンデサイル(撮影:下野雄規)

 11年前に惜敗した父の悔しさを晴らすか。エピファネイア産駒のダノンデサイル(牡3、栗東・安田翔伍厩舎)とビザンチンドリーム(牡3、栗東・坂口智康厩舎)が、日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)でGI初制覇を狙う。

 ダノンデサイルは父エピファネイア母トップデサイル、母の父Congratsの血統。前走の京成杯は単勝11.5倍の5番人気だったが、中団前追走から残り1Fで鋭く伸びて差し切り。インパクト大の走りでクラシック候補に名乗りを上げた。続く皐月賞はスタート直前に右前肢ハ行で競走除外となったが、不幸中の幸いで軽傷だったため、2冠目を目標に調整されてきた。それだけに陣営は今度こその思いが強いはずだ。

 もう1頭のビザンチンドリームは父エピファネイア母ジャポニカーラ、母の父ジャングルポケットの血統。曾祖母は重賞4勝のフサイチエアデール。近親にはフサイチリシャールライラプスビーチサンバなどの活躍馬がいる。前々走のきさらぎ賞を大外一気で制し、初のタイトルを獲得。前走の皐月賞は13着に大敗したが、4角で大きな不利があった。スムーズでもさすがに勝ち負けは厳しかっただろうが、あれが実力ではない。直線の長い東京に替わるのはプラスなので、見せ場以上があっても驚けない。

 両馬の父は11年前の日本ダービーに参戦。残り100mで先頭に立ったものの、ゴール目前でキズナにかわされ、半馬身差の2着に敗れた。今年はジャスティンミラノを筆頭にキズナ産駒が人気を集めるが、エピファネイア産駒の2頭は父の敵を討つことができるか。そういった視点でも楽しみにしたい一戦となる。

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