【セレクトセール2024】前年比8.4%増で歴代最高の約145億円を売り上げ大盛況 億超えは32頭/1歳セッション

2024年07月08日(月) 20:11

デルフィニアIIの2023は5億9000万円でロデオジャパンが落札(提供:日本競走馬協会)

 2日間にわたって開催される「セレクトセール2024」が8日、北海道苫小牧のノーザンホースパークで開幕した。

 1歳馬セッションとなる本日は233頭が上場され、224頭が落札。1日の総売上は144億9700万円(以下、金額は全て税抜で表記)で、従来の最高額だった昨年の133億6500万円から約8.4%増で歴代最高売上を更新した。落札率は96.1%、1頭平均は6471万8750円だった。

 1億円を超える高額落札馬は32頭(昨年は28頭)で、その中でも最高落札額となったのは「デルフィニアIIの2023」(牡、父キタサンブラック)で、5億9000万円。同馬はロデオジャパンが落札した。落札額は同セール史上2位。母デルフィニアIIは英チャンピオンズフィリーズ&メアズSなどG1で2着2回。祖母Againは愛1000ギニーなどG1・2勝。半姉のベストミーエヴァーは今年のスイートピーSで3着だった。

 牝馬の最高額は「アスコルティの2023」(牝、父キタサンブラック)で、「ダノン」の冠名で知られる(株)ダノックスが4億円で落札した。半姉に昨年の阪神JF覇者アスコリピチェーノ、半兄に21年にマーガレットSを制したアスコルターレがいる。祖母リッスンは英G1・フィリーズマイル覇者で、叔父にサトノルークスミスタージーティー、叔母にタッチングスピーチがいる。

 昨年は早世したドゥラメンテの産駒が注目を集めたが、今年はダービー馬ダノンデサイルなどを送り出したエピファネイア産駒に注目が集まり、落札総額は最も多い20億1700万円(落札12頭)を記録。最高落札価格は先述した「コーステッドの2023」の3億9000万円だった。

 馬主では(株)ダノックスが合計12億円分落札。最も高額だったのは先述の「アスコルティの2023」の4億円だった。また、「ウマ娘」で知られる藤田晋氏は5頭を購入。最も高かったのは「イーヴンソーの2023」(牡、父エピファネイア)で3億4000万円、合計落札金額は8億5000万円だった。

 その他では半兄に23年ドバイターフ(首G1)2着のダノンベルーガなどがいる「コーステッドの2023」(牡、父エピファネイア)が3億9000万円、母が18年のアメリカンオークス(米G1)勝ち馬「コンペティションオブアイデアズの2023」(牡、父エピファネイア)が3億3000万円、母が19年ジャパンCで2着など国内GI戦線で活躍した「カレンブーケドールの2023」(牡、父エピファネイア)が3億1000万円で取引されている。

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