【函館記念】ホウオウビスケッツ 重賞初V!05年エリモハリアー以来19年ぶり巴賞との同一年制覇

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2024年07月15日(月) 05:28

<函館記念>好位から抜け出しレースを制したホウオウビスケッツ(左端)(撮影・千葉 茂)

 夏の函館を締めくくる名物ハンデ重賞「第60回函館記念」(サマー2000シリーズ第2戦)が14日、函館競馬場で行われ、2番手を進んだ3番人気ホウオウビスケッツが豪快に突き抜け、3馬身半差で圧勝。悲願の重賞初Vを飾った。巴賞1着馬の函館記念優勝は05年エリモハリアー以来19年ぶり。鞍上の岩田康誠(50)は、15年ダービーフィズ以来2度目の函館記念Vとなった。

 昨春のダービーでも光った機動力が、北の地で花開いた。前哨戦の巴賞を快勝した4歳馬ホウオウビスケッツの強さは本物だった。アウスヴァールが飛ばすと迷わず2番手に収まった。2角過ぎで丁寧になだめ、直線入り口で抜き去る。後続を寄せ付けず独走。2着に3馬身半差の圧勝だった。左手を高々と突き上げた岩田康は「本当に函館に来て良かったです」と汗を滴らせた。

 巴賞は圧巻の逃げ。今回は2番手からクレバーな立ち回り。「前回は賞金加算で絶対勝たなきゃいけないレース。今回は行く馬が1頭いるのは分かっていたのでその後ろと決めていた」。熟練50歳の戦略に愛馬も応えた。「気がいい馬なので、何とか2角過ぎで落ち着いてくれたんで…。セーフティーリードを保って、後続に脚を使わせることができた」と笑顔で続けた。

 10戦目で悲願の重賞初制覇。奥村武師は「タイトルをまず1つ獲れて良かった。遅生まれ(6月5日)もあって、まだ成長段階。人間の言うことを徐々に聞けるようになってきた。ずっと、岩田さんがコンタクトを取ってくれているのも大きい」と人馬を称えた。昨春のダービー(6着)でタスティエーラと0秒2差。一緒に戦った同期ソールオリエンスベラジオオペラの今春G1の活躍に呼応するようにうなりを上げた。鞍上は「ダービーで、そこそこ来ていたので凄くいい馬だなというのはありました。もっと、大きな舞台にいける馬じゃないかなと思っていたので」とさらなる進撃を誓った。

 同一年の巴賞函館記念連勝は“函館の顔”と言われた05年エリモハリアー以来19年ぶり。17、18年ドバイゴールデンシャヒーン連覇の父マインドユアビスケッツに、JRA重賞初Vをプレゼントした息子にはG1再進出の夢が広がる。

 指揮官は「夏は気候も難しいので休ませて秋に備えます。天皇賞・秋(10月27日、東京)が目標。その前に使うかどうか…。オープンとG3を勝ったばかりですからもっと成長を求めることになります」と実りの秋を見据えていた。

 ◆ホウオウビスケッツ 父マインドユアビスケッツ 母ホウオウサブリナ(母の父ルーラーシップ)20年6月5日生まれ 牡4歳 美浦・奥村武厩舎所属 馬主・小笹芳央氏 生産者・北海道新ひだか町の岡田スタツド 戦績10戦4勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億2507万円 馬名の由来は冠名+父名のビスケッツ。 

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