【アイビスSD】モズメイメイ 国分恭「馬の力で勝たせてもらった」 電撃シリーズVへ「狙っていきます」

デイリースポーツ

2024年07月29日(月) 06:00

 力強く差し切ったモズメイメイ。左は2着のウイングレイテスト(撮影・園田高夫)

 「アイビスSD・G3」(28日、新潟)

 暑熱対策としてJRA初の試みとなる「競走時間帯の拡大」を実施した今週の新潟競馬。約3時間半の休息時間を挟み、7Rに組まれた新潟名物“千直”を制したのは、国分恭騎乗の3番人気モズメイメイだった。中団追走から力強く抜け出し、昨年の葵S以来となる3つ目のタイトルを手にした。今後はサマースプリントシリーズ制覇を目指す。2着には2番人気のウイングレイテストが続いたが、鞍上の松岡はムチの使用制限を超えたため騎乗停止処分となった。

 スランプ脱出。かつての殻を脱ぎ捨てて、快速娘モズメイメイが復活Vを遂げた。昨年の葵Sでファンを魅了したロケットスタートは封印し、前走の北九州記念3着と同じような“差す”競馬にモデルチェンジ。馬場の7分目を通り、中団から力強く抜け出した。

 前走に続いて手綱を託された国分恭は「本当に馬の力で勝たせてもらった。馬に感謝」とパートナーをたたえた。当初は外枠を生かす競馬を考えていたが「うまく誘導できなかったので、人気どころの後ろへ」と作戦変更。2着ウイングレイテストの真後ろから勝機をうかがい、ラスト1Fはライバルが殺到する外ではなく内へ。この判断が勝負の決め手となった。

 「馬がペース配分を知っていて、行くところも行かず我慢してくれて。最後みんなが止まった時にひと伸びしてくれた」。馬への感謝を重ねた鞍上は、22年京都記念アフリカンゴールド)以来となる自身4度目の重賞制覇。「なかなか平場でも勝つ機会が少なくなったので、こういう大きい舞台で結果を出せてうれしい」と健在ぶりをアピールした。

 音無師は07年サンアディユ以来となる新潟千直V。前日の新潟ジャンプSでは弟子の小牧加が重賞初制覇を果たしたとあって、最高の新潟遠征となった。現状打破へ、メイメイの調整を「前週に併せ馬、当該週に馬なりで。やり過ぎないようにしている」と変貌の要因を明かした指揮官。今後は「サマーシリーズを狙っていきます」ときっぱり言い切った。

 近日中に放牧へ。次はセントウルS(9月8日・中京)へ駒を進める。「千二でもああいう風になればいいな」。来年、定年を迎える名伯楽。最後の夏は、まだ終わらない。

関連情報

みんなのコメント

フィルタ

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

      ニュースを探す