【レパードS】ミッキーファイト 重賞初Vで3歳ダート王に名乗り 田中博師「先を見据えたローテを」

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2024年08月05日(月) 05:25

<新潟7RレパードS>レースを制したミッキーファイト(左)=撮影・郡司 修

 3歳ダート重賞「第16回レパードS」が4日、暑熱対策の一環として新潟7Rで行われた。戸崎圭太(44)騎乗の1番人気ミッキーファイトが重賞初勝利。ダート3冠最終戦ジャパンダートクラシック(10月2日、大井)への優先出走権を獲得した。3歳ダート王候補に名乗りを上げた。

 真夏の太陽が照りつけたダートコースから検量室前に引き揚げてきたミッキーファイト。関係者から流水で体を冷やされながら、勝利の余韻に浸った。4戦3勝で重賞初制覇。鞍上の戸崎は同レース3勝目をマーク。「馬に感謝です。最初に乗った時から能力は感じていた。これからダート界で活躍していってほしい」と奮闘した愛馬を称えた。

 今回がコンビ3戦目。この馬のポテンシャルを知っているからこそ「本当に負けられない一戦だった」と力が入った。前走ユニコーンSは中団インから運ぶも、4角の勝負どころでスムーズさを欠き3着。内枠があだとなり、初タイトルに手が届かなかった。勝ち馬ラムジェットと2着馬サトノエピックはその後の東京ダービーでもワンツー。同世代のライバルに後れを取るわけにはいかなかった。

 今回も引き当てたのは最内枠。だが、名手が同じ失敗をすることはない。この日はスタートを決めると積極的に好位のインを確保。隊列が縦長に伸びて馬群がばらけた向正面で、すかさず進路を外へ。「1番枠だけが気がかりだったが向正面で外へ出せて、あとはリズム良く運べればと思っていた。良い形になった」と戸崎。直線は3番手外の“ウイニングポジション”から力強い伸び。内で粘るサトノフェニックス(2着)をきっちり捉え切った。

 地力の高さを証明したが、伸びしろも十分。田中博師は「勝つには勝ちましたけど体のバランスを見ると左回りは走りづらそうで、直線を見ても本来の感じではないのかな」と回顧。今後については、3冠最終戦への出否に関する明言は避けた上で「体が成長途上の感じがあるので、先を見据えたローテを考えてあげたい」と展望した。さらなる大舞台を見据え、ミッキーファイトが群雄割拠の3歳世代ダート路線の頂へと突き進む。 (後藤 光志)

 ミッキーファイト 父ドレフォン 母スペシャルグルーヴ(母の父スペシャルウィーク)21年5月5日生まれ 牡3歳 美浦・田中博厩舎所属 馬主・野田みづき氏 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績4戦3勝 総獲得賞金6191万5000円。馬名は冠名+がんばれ。

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