日本馬史上初の米・エクリプス賞受賞馬もここから! 札幌記念から世界に羽ばたいた名馬たち

2024年08月14日(水) 11:45

札幌記念をステップに海外G1連勝を果たしたラヴズオンリーユー(撮影:下野雄規)

 夏競馬で唯一のGIIである札幌記念は、天皇賞(秋)の実質的なトライアルであるとともに、海外へのステップレースという位置づけにもなっている。そこで今回は札幌記念から海外に羽ばたいた馬を紹介する。

 最初に取り上げるのは14年だ。この年は凱旋門賞への参戦を表明していた2頭、桜花賞馬のハープスター宝塚記念覇者のゴールドシップが出走した。レースは3角手前で最後方のゴールドシップが進出を開始すると、後方2番手のハープスターもここが勝負どころとばかりにスパート。直線は2頭のマッチレースとなり、ハープスターゴールドシップを3/4馬身差凌ぎ、先頭でゴールを駆け抜けた。2頭ともに前哨戦として十分な走りだったが、本番の凱旋門賞では残念ながら結果を残すことができなかった。

 続いては19年だ。この年も凱旋門賞を見据える2頭、前年の有馬記念覇者ブラストワンピース天皇賞(春)を制したフィエールマンが参戦した。レースは中団後ろからロスなく進出したブラストワンピースが、押し切りを図るサングレーザーを捕らえて勝利。距離不足が心配されたフィエールマンも後方からジワジワ伸びて、合格点を与えられる3着だった。しかし、本番はブラストワンピースがブービーの11着、フィエールマンが最下位の12着。改めて世界の壁を見せつけられる結果となった。

 最後は3年前の21年だ。前々年のオークス馬であり、春には香港G1のクイーンエリザベスII世Cを制していたラヴズオンリーユーがエントリー。1番人気に推されながら、早め先頭のソダシを捕らえることができず2着に敗れた。それでも、この一戦を使ったことで調整がしやすくなったのだろう、秋には米G1のBCフィリー&メアターフを勝ち、ラストランとなった香港Cも制覇。歴史的名牝に上り詰め、ターフに別れを告げた。その後には、日本調教馬として史上初のエクリプス賞最優秀芝牝馬にも選出された。

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