【関屋記念】トゥードジボン その名の通り“全てうまくいって”越後のマイルを独り旅 連勝決まりサマーマイルS制覇に王手

デイリースポーツ

2024年08月12日(月) 06:00

 悠々と押し切ったトゥードジボン(撮影・佐々木彰尚)

 「関屋記念・G3」(11日、新潟)

 3番人気のトゥードジボンが悠々と逃げ切り、6度目の挑戦で重賞初V。米子Sからの連勝で、サマーマイルシリーズ制覇に王手をかけた。鞍上の松山も2位の岩田康に18ポイント差をつけ、サマージョッキーズシリーズを独走だ。管理する四位師はJRA重賞3勝目。2着に8番人気のディオが入り、1番人気のジュンブロッサムは3着だった。

 ライバル17頭を引き連れ、越後のマイルを独り旅だ。5歳馬トゥードジボンが逃げ切りで重賞初制覇を達成。米子Sに続く連勝でサマーマイル王者をグッと引き寄せた。

 序盤の攻防が勝負を決めた。五分のスタートを決めると、迷うことなくハナへ。サマージョッキーズシリーズのトップを独走する松山は「前走のスタートも良かったし、きょうも持ち味のスタートを決めてくれて、いいスピードを見せてくれました」と振り返る。

 前半4F通過が47秒7と絶妙なペースメークで、4角をパスした時点で勝負あり。「前半にすごくいい形で行けていたので、直線に向いても余力は十分。後続を突き放す強い競馬をしてくれました」。日本一長い658・7メートルの直線でも全く危なげなかった。

 開業して重賞3勝目を決めた四位師も「ジョッキーがゴーサインを出したらグンと伸びたし、これなら何とかしのいでくれるなと」とうなずく。2歳時からG1に挑戦するほど評価していた好素材。「去年の秋くらいからグンと力をつけた。以前は追いだすと上に力が抜ける走りになっていたけど、今は前へと進むようになっている」と愛馬の成長に目を細めた。

 今後について、指揮官は「この暑さの中を頑張ったからね。この後は厩舎に帰って体調を見て。それからだね」と話すにとどめたが、本格化を告げた夏の上がり馬から目が離せない。

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