20年前の札幌記念を制したファインモーションは桜花賞2着馬と今は“同居”「とにかく若くて元気」

スポーツ報知

2024年08月14日(水) 13:30

伏木田牧場で生活するファインモーション。新調された名札はカタカナで名前が

 2004年8月22日の札幌記念・G2(芝2000メートル)を制したファインモーション(当時牝5歳、栗東・伊藤雄二厩舎、父デインヒル)は現在、北海道浦河町の伏木田牧場でセカンドキャリアを過ごしている。

 迫力ある馬体はまだ健在。25歳になったが、「とにかく元気で若いですよ。25歳には見えないですね」と伏木田修代表。20年前に札幌を沸かせた名牝は同じ北海道の大地で静かにくらしている。以前は激しかった気性もしっかり落ち着いた。「年齢を重ねてわがままな所はなくなってきました。扱いやすい馬になりました」と同代表。年齢相応の落ち着きが備わり、現在は後輩たちの世話役として存在感を見せている。

 現在同牧場には21年のファンタジーS・G3(阪神・芝1400メートル)の勝ち馬で、22年の桜花賞・G1(阪神芝1600メートル)で2着のウォーターナビレラ(父シルバーステート)が繁殖牝馬として受胎しており、同じ武豊騎手を背にした馬同士が同じ放牧地で“同居”している。「一時期悪くしていた腰や爪も今は問題ないし、このまま長生きしてほしいです」と伏木田代表。スーパーG2の異名を取るレースを20年前に制した名牝は静かに後輩達に偉大な背中を見せている。

※伏木田牧場は一般見学は受け付けていません。

 ◆ファインモーション 1999年1月27日、アイルランドのバロンズタウンスタッド&オーペンデール生まれ。牝25歳。父デインヒル母ココット(父トロイ)。栗東・伊藤雄二厩舎から2001年にデビュー。デビュー5戦目の秋華賞を無敗でG1初制覇。続くエリザベス女王杯でG1連勝を飾り、古馬でも札幌記念を勝つなど重賞5勝。04年に引退した。通算成績は15戦8勝。獲得賞金は4億9451万8000円。馬主は伏木田達男氏。

 ◆2004年の札幌記念 1番人気のファインモーションがラスト800メートル過ぎから徐々に進出。手応え抜群のまま4角を通過し、直線では鋭く伸びてゴール前で2番人気のバランスオブゲームを捕らえてV。秋華賞エリザベス女王杯を無敗で制し、一時は「現役最強」と呼ばれたが、その後低迷しており、見事な復活劇を遂げた。2着はバランスオブゲーム、3着は3番人気のローエングリンだった。

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