【新潟2歳S】スリールミニョン 初タイ獲る 永島まなみ「距離の融通は利く」

デイリースポーツ

2024年08月21日(水) 06:00

 永島まなみと自らが名付け親となったスリールミニョン(撮影・石湯恒介)

 「新潟2歳S・G3」(25日、新潟)

 ハープスターセリフォスアスコリピチェーノなど、数多くの活躍馬の登竜門となってきた新潟2歳S。今年も素質馬がそろっており、永島まなみは自身が名付け親となった牝馬のスリールミニョンとのコンビで臨む。デビュー2連勝で重賞タイトル奪取に挑む。

 7月の小倉新馬戦で初陣Vを飾り、好発進を決めたスリールミニョン。番手でリズム良く進めると、直線では小柄な馬体を躍動させ、そのまま力強く脚を伸ばして1番人気に応えた。勝利へ導いた永島まなみは「調教の感じだと千二かなと思っていたんですが、実戦に行くと距離の融通は利くなと思いました。エンジンの掛かりが遅かったので直線の長い新潟コースもいいんじゃないかな」と目を細める。舞台変わりはむしろ好材料だ。

 1週前追いは、鞍上が騎乗し、栗東CWで3頭併せ。厩舎の先輩たちの間を力強く抜け出し、一杯に追われたモアニ(3歳2勝クラス)と併入、ジャマン(5歳2勝クラス)に4馬身半先着を決め、6F83秒1-36秒6-11秒2を計時した。「動く馬にも食らいついていましたし、新馬を使って一段とパワーアップしています」と好感触。「以前は前重心で走るところがありましたがトモに筋肉がついてくれていて、踏み込みが良くなっていますね。精神的にも成長しています」と、着々と力をつけている。

 永島まなみ自身、6月のマーメイドSをアリスヴェリテとのコンビで制し、重賞初制覇。7月には女性騎手では史上2人目となるJRA通算100勝するなど、積み上げてきたものが着実に結果に結びついてきている。「自分で名前を付けさせていただいた馬。いい結果を出せるように頑張りたい」。スリールミニョンはフランス語で“かわいい笑顔”。先頭でゴールを駆け抜け、最高の笑顔で勝利を噛みしめる。

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