24年南関東の2歳重賞第1弾「第2回ルーキーズサマーカップ」が21日、浦和競馬場で行われた。1番人気のライトスリーが逃げ切り優勝、デビューから無傷の3連勝で重賞初制覇した。同馬には「第23回鎌倉記念」(S2、10月9日、川崎)への優先出走権が与えられた。

　「スピードがあるし、馬格もある。それにレースセンスもある。現時点で言うことはない」

　レース後、手綱を取った笹川がそう褒めちぎったのもうなずける7馬身差の圧勝劇だった。好スタートからダッシュを利かせると内を見ながらハナへ。その後は終始リヴェルベロに外からプレッシャーをかけられる展開だったが、それも3コーナーまで。一気にスピードアップして直線残り200メートルで右ステッキを一発入れると、あとは能力の違いを見せつけるように後続を引き離してゴールした。

　「デビュー前に乗らせてもらってホレ込んだ馬。先が楽しみになる内容の競馬だったし、このまま無事に成長してほしい」と笹川。小久保師も満足そうな表情で「期待が大きくなる勝利内容。全日本(2歳優駿＝12月11日、川崎)を勝ってアメリカに行けたら」と壮大な夢をぶち上げていた。

　◆ライトスリー　父シティオブライト　母ホリデイズ(母の父オナーコード)　牡2歳　浦和・小久保智厩舎　馬主・山口裕介氏　生産者・米国パークインベストメントグループ　戦績3戦3勝　総獲得賞金1900万円。