【大井競馬・報知盃東京記念(12日)】直線で抜け出したナッジが重賞2勝目

スポーツ報知

2024年09月13日(金) 10:23

最速上がりで抜け出したナッジ。2歳時以来の重賞2勝目を飾った

 報知盃の第61回東京記念・S2は12日、大井競馬場でスタミナ自慢9頭が2400メートルを争った。2番人気のナッジ(矢野貴)が直線で抜け出し、ウラノメトリアに3馬身差をつけて優勝。重賞2勝目を飾った。優勝馬の関係者には石井邦房取締役ビジネス担当より報知盃が贈られ、5着馬までに埼玉新聞栄冠賞・S3(10月23日、浦和)への優先出走権が与えられた。

 ナッジが伝統の長距離重賞を制した。ランリョウオーラッキードリームが主導権を争うなか、内の3、4番手で我慢の競馬。そのまま直線に進入して鞍上からのムチが入ると、馬の間をすり抜け鋭く脚を伸ばした。

 2着に3馬身差をつけての快勝。矢野貴は10日のゴールドジュニア(ランベリー)に続いての重賞制覇。佐野謙調教師は14年黒潮盃スマイルピースで制して以来の南関東重賞Vとなった(他地区を含めれば23年ビューチフルドリーマーC=ノーブルシルエット以来)。

 日頃の調教パートナーを務めるのは矢野の同期だった周藤元騎手とあって、矢野は「雰囲気も良かったし、自分は乗っていただけ。3歳クラシックでは悔しい思いをさせた。どこかで勝ちたいと思っていたので、うれしい。しっかり伸びてくれた」と喜んだ。今後は休養に入る予定で、始動は金盃トライアルなどを視野に入れての調整となる見込みだ。

 ◆ナッジ 父フェノーメノ母エーシンジョイフル(父オペラハウス)。大井・佐野謙二厩舎所属の牡5歳。北海道新ひだか町・信田牧場の生産。通算27戦7勝。総獲得賞金は9069万5000円。主な勝ち鞍は21年サンライズC・H1。馬主は和田博美氏。

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