JRAの関東定例記者会見が23日、東京都港区のJRA本部で行われた。

　今年に入って騎手の不祥事が頻発していることについて審判担当の菊田淳理事が陳謝。「短期間に複数起きていることは非常に責任を感じている。この場をお借りして皆さまにおわび申し上げたい」と頭を下げた。

　JRAはこの状況を重く受け止め、若手騎手を中心に個別研修を実施。「さまざまな不祥事に対する考え方や騎手としての責任の取り方、普段の悩みなどを含めてじっくり話を聞いた」と内容を明かした。

　また元ジョッキーの角田大河さんが8月1日、函館競馬場芝コースに車で侵入した件について改めて状況を説明。厩舎関係者1人が後部座席に乗っていたことを明かした上で「過失の程度は大きくはない。自主的に車に乗ったわけではなく、気がついたら馬場に入っていたという状況で静止する暇がなかった。制裁には至らず厳重注意を行った」と、その同乗者への処分について言及した。