【スプリンターズS】マッドクール余裕の王者!ダイナミックな走りで躍動、4F51秒9好時計

スポニチ

2024年09月26日(木) 05:26

坂井瑠星を背に坂路で追い切るマッドクール(撮影・亀井直樹)

 栗東では春の高松宮記念を制したマッドクールが坂路で好時計をマーク。春秋スプリントG1制覇へ向け、盤石の態勢を整えた。

 白みを増した芦毛のスプリント王者が躍動した。春の高松宮記念覇者マッドクールはハロー(馬場整地)明けの坂路に登場。周りに馬がいる状況の中、坂井を背にスタートした。最初の1Fを14秒5で入ると、2F目は12秒8にペースアップ。馬なりのままダイナミックなフォームで駆け上がり、12秒3→12秒3でフィニッシュした。全体4Fは51秒9の好時計。鞍上は「イメージとしては高松宮記念ぐらいの、もう少し前半(2Fは15秒4→14秒0)をゆっくり入りたかった。それだけやる気があるということで動き自体は良かったです」とジャッジした。

 見守った池添師も「馬がいる中でもしっかり我慢できていたし、楽に上がって余裕があった」と評価。1週前追いのCWコースではラスト2F11秒0→10秒9の強烈な伸びを見せており、春の香港遠征(チェアマンズスプリントプライズ11着)以来となる実戦にも不安はない。

 昨年のスプリンターズSCBC賞9着からのローテで鼻差の2着。師は「夏場に弱い馬で、CBC賞の時は夏負けの症状が出ていた」と振り返る。今夏は比較的、涼しい栗東近郊のノーザンファームしがらきで過ごした。早めに入厩し、プール調教も併用。「暑さ対策ということもあるし精神面でリラックスさせることも考慮して」と説明した。

 春の高松宮記念で待望のG1制覇。坂井は「未勝利を勝った時から目標にしていたレース。思い描いた成長をしているし、立派なG1馬になってくれた」。8戦でコンビを組むパートナーについては「凄くおとなしくて、可愛い馬。日に日に白くなっていって、可愛いですね」と笑みを浮かべる。

 G1の勲章を手にし、昨年2着だった舞台に戻って来た。坂井は「昨年で一番、悔しいレースでしたし、リベンジという思いが強い。春のチャンピオンとして春秋制覇をできるのはこの馬だけ。何とかいい結果を出したい」。ぞっこんのパートナーとともに再び、スプリント界の頂点を目指す。

 《春秋スプリントG1連覇狙う》マッドクール高松宮記念に続く、春秋スプリントG1連覇を狙う。同一年の高松宮記念スプリンターズSを制した馬は96年フラワーパーク、01年トロットスター、09年ローレルゲレイロ、13年ロードカナロア、18年ファインニードルと過去に5頭いる。

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