キーンランドC2着で改めて存在感を示したエイシンスポッターが頂上決戦に挑む。前回は名手モレイラがインから巧みな導きを見せたが今回、手綱はシュタルケにバトンタッチ。歴戦の名手を確保できたところにも運がある。

　最終追いの坂路は4F54秒5〜1F12秒3。小気味いいフットワークで気配の良さを伝えた。動きを確認した吉村師は「今朝はセーブ気味で十分。いい感じです」と納得の表情だ。

　スプリンターズSは2年連続の挑戦。昨年は11着に敗れたが、当時は前哨戦のセントウルSも7着と精彩を欠いた。臨戦過程は今年の方が格段にいい。指揮官は「前走は無理せず中団を追走できた。あの位置なら、と思わせる内容。去年も出走してG1の流れを経験できた。それが今回、生きれば」と胸を張る。マジックマンが付けた道筋をシュタルケが切り開く。最大の惑星はこの馬かも。