【毎日王冠予想】各路線から秋の大舞台を目指す馬たちが集結 広いワンターンコースを制するのは?

2024年10月06日(日) 06:35

毎日王冠に出走予定のホウオウビスケッツ(撮影:山中博喜)

 優勝馬には天皇賞(秋)への優先出走権が与えられるレースだが、近年ではここをステップマイルCSへと駒を進める馬が多く18年ステルヴィオ、19年インディチャンプが1着となっているほか22年ダノンザキッド、21年シュネルマイスターが2着となっている。東京競馬場の開幕週に行われる広いワンターンコース。過去10年で上がり3ハロンの最速馬は[5-3-1-4]。別定重量のGII戦だけあって「格」は必要だが、スピードと、その持続力が求められるコースだ。

 ◎ホウオウビスケッツ函館記念優勝馬。3歳春のスプリングSではベラジオオペラから0.2秒差2着と健闘している。皐月賞は超が付くハイペースに巻き込まれる形になったが日本ダービーは0.2秒差6着。今年に入ってからは東京新聞杯東風Sで3着を続けたあと巴賞、そして函館記念を楽勝した。優れた心肺機能に支えられた先行力が武器。洋芝実績をそのまま高速馬場に置き換えられるかどうかは疑問だが、むしろ高速馬場向きの印象もあり、好レースを期待したい。

 〇エルトンバローズは昨年の優勝馬。ソングラインシュネルマイスターを抑えてのものだけに価値が高く、3歳夏のラジオNIKKEI賞ではシルトホルンレーベンスティール以下に快勝している。香港からの帰国初戦だった安田記念は参考外としたいが、59kgを背負った前走の中京記念は前半1000m57.5秒のハイペースで飛ばす2頭を離れた位置から追走して4角先頭。最後は上位馬の決め手に屈する形となったが、悪い内容ではなかった。

 ▲マテンロウスカイ中山記念優勝馬。全5勝を右回りコースで記録しているが、東京コースは[0-1-1-1]。昨春のメイSでは1800m1分44秒台で走ってクビ差2着。今春の東京新聞杯では3着ホウオウビスケッツとは0.1秒差5着。このときの4着馬アスクコンナモンダは先週のポートアイランドSを快勝している。先行力があって、速い時計の決着にも強い。まったく力を発揮できなかったドバイ遠征を度外視して、注目したい

 △ヨーホーレイク鳴尾記念優勝馬でホープフルS3着、きさらぎ賞2着。2度に及ぶ長い休養から復帰以降もディープインパクト産駒らしい強烈な末脚を武器に堅実な競馬を続け、5着だった皐月賞、7着だった日本ダービーを除けば[4-1-3-0]。極端に速い時計の決着になった場合は未知数だが、注目したい。

 大阪杯2着△ローシャムパークと、スプリングS優勝△シックスペンスラジオNIKKEI賞に勝って挑む△オフトレイルを抑えたい。

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